自らを「世界一明るい視覚障がい者」と呼ぶ、
特例子会社アイエスエフネットハーモニー
成澤俊輔さんのセミナーに行ってきました。
フォースさんの主催で、素晴らしいお話でした。
成澤さんは29歳。
視覚を徐々に失う難病を抱え、
今感じられるのはうずらの卵ほどの光だけだそうです。
あと5年くらいで、その光も失うだろうと本人はおっしゃいます。
表情も動きも誰よりはつらつとしているので、
何度お会いしてもそうは見えないのですが。
以前、視覚で自分の姿を確認できなくなったとき、
成澤さんは「自分で自分(の存在)を証明できなくなった」
と感じたそうです。
その感情は、私の想像の範囲を超えています。
けれど、ほかに証明できる方法を成澤さんは見つけられました。
相手に自分を証明してもらうのです。
たとえば、「成澤さん」と声を掛けてもらったら、
それは自分が存在している証拠になる、と。
この話は、誰にでも通じる話だと思いました。
何をもって自分の存在の証とするのか?
自己認識、自分の作品、子供、名簿など、
探せば多様にあると思いますが、
誰かに認めてもらうこと、
そして、「私は誰かに認めてもらった」という認識は
何より大きいかもしれない、と思いました。
終了後に成澤さんと楽しいお喋り。
見えているとしか思えません。
心の目で人一倍、人や出来事を見ていらっしゃるのでしょう。
成澤さんのお話、たくさんの方に聞いていただきたいものです。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。