きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

宮島の宿「岩惣」 岩村玉希さんにインタビュー


こんにちは。ジャーナリスト・講師の瀬戸川礼子です。


今月の女将さんインタビューは、
広島・宮島で創業160年を迎えた宿「岩惣」 http://www.iwaso.com/

7代目女将の岩村玉希さん。ご覧のとおりの素敵な女将さんです。 


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岩惣は、先代の女将さんにも仕事でお世話になったので、
また機会があったら伺いたいなと思っていました。



玉希さんは金融機関に勤めていたので数字も分かるし、
厨房にも普通に入っていって料理長と料理の付加価値を探求されます。


また、JTBグループでやっている「おもてなし検定」を推奨し、
岩惣のフロントと仲居さんは全員、中級まで取る決まり。
玉希さんが率先されました。



もちろん、おもてなしは岩惣らしさが最優先ですが、
仲間同士で同じ勉強をしておくと
「共通言語」になっていいんですよね。


ところで、
広島といえば「もみじ饅頭」です。

よく知られている逸話は、
宮島びいきで「岩惣」によく滞在した伊藤博文が、
仲居さんの手を見て、
「もみじのようなかわいい手だね」と言ったことから、
これにヒントを得て作られたというものですが、
(普通のおじさん!(笑))

このお菓子、実は、
岩惣4代目女将の栄子さんが発案されたものなんだそうです
神戸出身の栄子さんはハイカラな方だったのでしょう。


近所の和菓子屋さんに、
カステラのような生地の中にこしあんを入れて、
それをもみじの型でつくってほしいと頼んだそうです。


特許を取らなかったので、これが一気に広まりました。
それでよかった。と言ってらしたそうです。

これってまさに「地域へのおもてなし」ですね。

岩惣の本館。明治時代の赴きある建物がいまも使われています。 画像












レストランもあります。

お昼に「あなご重」をいただきました 

広島では「うな重」よりも「あなご重」。

なんとも美味で頬が落ちそうでした。

 

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拙著おもてなしの原点 女将さんのこころ
緑の表紙のその二で、全55人の女将さんの内、
岩村玉希さんの心の声もご紹介しています。

 

旅館の女将さん55人の人生哲学。

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。