きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

TESSEIと都田建設の感動ストーリー


昨日は「おもてなし経営フォーラム 東京」に行ってきました。

http://omotenashi-keiei.go.jp/

今回は登壇ではなく聴講です。

素晴らしい時間でした。


ゲスト講師は矢部輝夫さん(新幹線清掃のテッセイ)と、
蓬台(ほうだい)浩明さん(都田建設)、
ファシリテーターはおもてなし選考委員長の力石寛夫さんです。


矢部輝夫さんのお話は、
ご一緒した高野登さんのFaceBook投稿から
ご紹介させていただきます(紺色の太字部分です)


JR東日本テクノハートTESSEI。

おもてなし創造部長、矢部輝夫氏。
ご存知、新幹線を7分間(実質4分)で清掃する、

世界に誇る奇跡の仕事集団です。


『どんな仕事でも、どんな人生でも、

 誇りと喜びを持った瞬間から幕が開く』

『「お掃除の会社」から「おもてなし創造会社」へ』

『「新幹線劇場」 - 私たちの商品は「清掃」ではなく「想い出」』

『7分間の魅せる清掃 - 生き甲斐、喜び、誇り』

『二流、三流の戦略でもいい。一流の実行力を持とう!』

『おばちゃんたちが変わったんじゃない。本社が、マネジメントが変わった』

『一言よく人を生かし、一言よく人を殺す』

『従業員と経営者の知恵と工夫で、「経営を共創」する集団』


本当に心に響いた内容でした。

ここではとても伝えきれない、

珠玉の言葉と行動実績が満載でした。



都田建設のテーマは「一本の映画のような家づくり」。
蓬台社長の言葉から抜粋してお届けします。


・都田建設が売っているのは人生観です。
・人生感とは、夢・愛・自由・仲間。
 ブランド名はその頭文字をとって「DloFre’s」
満足ではなく、大満足でもなく、感動が大切。  
 だから涙を指標にして、涙の数を数えています。  
 年間100組のお客さまが号泣され、3日に1度は社員が号泣しています。
・毎週木曜日は午前中は仕事をせず、
 人生観などを話し合い、お昼はBBQをします。  
 チームワーク、段取り、想像力、協調性、
 一人ひとりのキャラクターの理解など、  
 さまざまなものが集約されたBBQです。

 

次の解体工事の話は、一番グッときました。
・以前、外部の解体工事者に対して3回続けてクレームが出ました。  
 そこで、携わる方々を集めて当社の理念を伝えたわけですが、  
 全然、響いていないようでした。  

「好きで解体の仕事をやってるわけじゃない」
 という感じがありました。


 そこで社長の蓬台さんは、聞きました。

「あなたの仕事って何ですか?」


すると
「家を壊す仕事」
「形に残らない仕事」という意見しか出て来ない。


でも、蓬台さんは次のことしか考えていませんでした。

「解体工事は、思い出を永遠にする仕事だ」。


この家を建てたおじいさん、おばあさんは、
切なくて工事現場には来られないんですよ。

がんばって建てた家、笑い声が染み込んだ家、
子どもたちが成長していった家が、壊されるのは辛い。

解体工事の前、
その家を建てられた方は、
大切な人があと数日で死んでしまうような、
そのくらいの思いでいるんです。


だからこそ、解体の現場で、
泥まみれ、埃にまみれになりながらも、
歴史が刻まれた家を丁寧に扱い、
爽やかに一生懸命に働いている人がいれば、
その姿に救われるんです。


そんな話をしたら、彼らの目つきが変わり、
帰るときには背筋がしゃんと伸びていたそうです。


社内も社外の人たちも一緒に携わる全員が、
「仕事をする意味を一人ひとりが持っている」。
それが大事です。


蓬台さんも矢部さんも、
3~5分のムービーを最後に流され、
会場はすすり泣きが。私もぽろぽろ。
おもてなし経営には感動があります。


フォーラム後は、
人とホスピタリティ研究所の高野登さん、
おもてなし選出企業「石坂産業」の石坂典子さん、
おもてなし選出企業「武蔵境自動車教習所」の高橋明希さんと、
近くのペニンシュラホテルでご飯。


大人の女子会を高野さんが
きれいにまとめてくださいました(笑)。
楽しい夜に感謝です☆

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経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。