きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

第62回 伊勢神宮 式年遷宮 お白石持ちに参加しました


伊勢神宮が1300年前から、
20年に一度、行なってきた式年遷宮


神さまに、隣の敷地に建てた
新しいお宮にお引越ししてもらうことで、
いつまでも若々しく
日本を見守っていただこうと願うものです。


今年2013年は62回目
10月2日に、内宮さんの天照大御神の遷宮がすみ、
今日5日は外宮さん(豊受大御神)の遷宮です。


これに先立っての8月31日、
「お白石持ち行事」に参加させていただきました。


私にあてがわれたのは外宮さんのほうです。


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新しいお宮の敷地に敷き詰める白い石をお宮まで運び、
特別に敷地の中まで入って、
石を置かせていただく神事です。


本来は、「神領民」と呼ばれる
地元・伊勢市民の方々だけ行なえる神事ですが、

40年前の遷宮から「特別神領民」として、
外の人も参加できるようになりました。


狭き門だそうですが、
心ある伊勢市の方が参加の機会をくださいました。

たくさんのお白石が入った桶を載せたお神輿。
これに太くて長い綱を付け、
みんなでお宮まで引いて歩きます。

 

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びっくりするほどたくさんの人、人、人。
数日に分けて、
内宮さんと外宮さんの両方に
お白石持ちを運びます。

地元の方々が誘導しながら、盛り上げてくれます。
「エイヤー!」

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「エイヤー!」、「エイヤー♪」

午前中とはいえ、

8月31日は炎天下でたいへんな暑さ。

でも、楽しさのほうがずっと勝ります。

「エイヤー!」。

 

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小一時間、曳いて、

外宮さんの緑が見えてきました。

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手のひらに乗せた白い布巾の上に、

お白石を乗せていただきます。

天然の石だから、

さすがに全部真っ白じゃないです。

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鳥居の前で、お白石を手に、お祓いを受けます 画像















では、この縁のあった一つのお白石を、

いまから新しい豊受大神宮の敷地に納めさせていただきます。

 

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新しい豊受大神宮は、清らかで、涼やかで、爽やかで、
うっとりする素晴らしいお宮でした。


入れるのは敷地の中で、

お宮の建物内には誰も入れませんが、
正宮のすぐそばまで行くことができ、

本当に貴重なことでした。


次の20年まで入ることのできない空間に

身を置けたのですから。


手にしたお白石は、

正宮の近くにそっと置かせていただきました。


新宮から戻り、
外に出るために外宮さんの橋を渡ると、
そこには伊勢市民の方々が並ばれて、
「ありがとうございました!」
と笑顔でねぎらってくれました。


伊勢市民でもないのに
特別に仲間に入れてもらったこちらこそ、
「ありがとうございます!」なのに、
その優しい心にじーんときました。



さらに、「おもてなし広場」が設けられていてー、

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お菓子、バナナ、お神酒、
ソフトドリンクなどがいただけます。
お祭りの踊りと歌も披露してくださいました。


8月31日午前の部の「解団式」では
地元の方があいさつに立たれ、


「全国からお越しくださった
みなさまのお陰で無事終えることができました。
どうぞこれをみなさん、
帰ったらたくさんの人に伝えください。
本当にありがとうございました。
また、20年後にお会いしましょう!」
 と。


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感動して外に出ると、
さっきの踊りの方々が見送りのために沿道に。

かっこいいので

「写真撮ってもいいですかー!?」

と叫ぶとーー、

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「一緒に撮りましょう!」

と私たちのほうに来てくれて、

まとい(シャラシャラしているやつ)も持たせてくれて、

思いっきりの笑顔でハイ、ポーズ!

 

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私は思いました。


ここに呼んでくれた人、

迎えてくれた人、

一緒に歩いてくれた人、

伊勢で出会った人たちも、神さまだ、って。

 


正宮の敷地に入れたこと以上に、

伊勢の方々の心が嬉しかった。

神さまが取り持ってくれた出来事です。



お白石持ち行事で私が着た法被です。

大事に取っておこう!

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着替えてから、改めて外宮さんに参拝にきました。 画像














このお宮に参拝するのもこれで最後。
次に来るのは新しいお宮になったころでしょう。


お白石持ちに参加させていただいたお礼と、
日本のために私も、自分の立ち位置で努力します、と
宣言しました。


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行事が終わり、曳く人がいなくなったお神輿は、

トラクターに曳かれてゆっくり帰っていきました。

ユーモラスでちょっと可笑しかった

 

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おかげさまです。


経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした♪