こんにちは、ジャーナリストの瀬戸川礼子です。
今日は「茨城県経営品質協議会」の月例会で
セミナーをさせていただきました。
昨年、震災で延期となり、
一年越しに伺えて嬉しい一日でした。
窓口になってくださった同協議会の三宅邦之さんは、
拙著『グレートスモールカンパニー』を読んで、
声をかけてくれた方です。ありがとうございます。
代表理事の鬼澤慎人さんにも大変お世話になりました。
青森からわざわざお越しくださった方もいて感激でしたし、
FBお友だちの方が来てくださったり。
ご参加くださったみなさまありがとうございます。
この月例会の特徴は、
90分の講演の後に、60分の質疑応答の時間があること。
合間の15分休憩の間に、質問を書いていただいて、
その紙を見ながら、次、次、とその場でお答えするのです。
Q 良い会社とはどういう会社でしょうか。
Q 上司に嫌われている気がします。どうすればいいでしょうか。
Q 教育と意思疎通は大事ですが時間がかかります。
「待てない」ときはどうすればいいでしょうか。
Q コミュニケーションは回数と質、とちらが大事でしょうか。
ほかにも、たくさんのご質問が集まりました。
じっくり考える時間はないので、
心と頭をフル回転して一生懸命お答えしたつもりですが、
「あの言い方でよかっただろうか」
「もっと適切な事例があったなあ」 など、
帰りの電車で、そして今も、思いが巡っています。
一番、気になっているのは、
「社員や会社のダメなところばかり浮かんでしまう。
自分もダメ社長だと思う。どうすればよいか」
というご質問。
上になればなるほど、
ダメだと指摘されなくなっていく中で、
この方はよくぞ自分を客観視できたなと、感じました。
しかも、それを紙に書くなんて、なかなかできません。
自分で認めるのは辛いので、
できそうでできないと思います。
この方は、きっといい会社づくりができる方だと感じたので、
そのことを伝えたうえで、私は言ったのでした。
会社は、社長の器どおりになっているものです、と。
偉そうなことを言いました。
これは原理原則ですが、
正論って、誰が語るかということが大事なので、
私なんぞが高い檀上から生意気言って大丈夫だったかな…、
と、考えています。
なので、その方がご覧になるかはわからないけれど、
ちょっとここで補足したいと思うのです。
会社は、社長の器どおりになる、
ということは、
トップの器が磨かれれば、
会社も磨かれるということで、
ここがものすごく楽しい部分です。
とりわけ中小企業は直結しやすいのが醍醐味ですよね。
私が取材させていただくのは
良い会社がほとんどですが、
最初からいい会社はないのです。
やる気のない人ばかりが目立つ後退組織、
社員が次々とやめる退職地獄、
お金ばかり流れていく借金地獄、
誰も自分に付いてきてくれない孤独、
人生やめようと思った方もざらにいます。
そんな過去を持つ経営者のみなさんが話してくれるのは、
当時の会社は、当時の自分どおりの会社だった、と。
全部、自分に原因があると考えて、 言動を一新したら、
よくなってきたと皆さん言われます。
これは私も経験ありです。
逆にいうと、
どんな状況からでも挽回できる、
ということなんですよね!
それは、規模や立地や業種を問わず、証明されています。
取材していると、あまりにそういう話が多いので、
辛い状況になったときは、よくなるチャンスなんだなと
思わざるを得ないほどです。
天は、その人に乗り越えられる問題しか与えない。
問題が与えられたら、天に見込まれた証拠。
ときどき耳にするこの言葉、
…そうかもしれないなと思います。
もし、いつか機会があったら、
この質問の方に、
どんな風にいい会社にしていったかを うかがえたらいいなあ!
私も取材しながら、講演をしながら、人生勉強中です!
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