きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

映画 「ご縁玉」を観てきました


世界を舞台に活躍するフランス人チェロ奏者のエリックさんと、

乳がんを患いながらも子どもたちに

「いのちの授業」をしてきた 山田泉さんこと“山ちゃん”。


二人の「縁」と、

その縁がさらに導く人間と人間の縁をつづった

ドキュメンタリー映画「ご縁玉」(江口方康監督)を観ました(in月島)。


たくさんの仲間も集って幸せなひととき。

これから心に残るだろうと思う映画でした。
http://ciema.info/index.php?itemid=647


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山ちゃんは、小学校や中学校で教壇に立っていた先生であり、

妻であり、2人の母であり、ごくごく普通の女性です。


ガンを再々発した後、

最後の旅行先としてパリを訪れた際、

知り合いの知り合いのチェリスト、エリックさんと出会います。

 

エリックさんは見た目は日本人のようですがベトナム孤児で、

フランス人の新しい父母によって育てられた方です。


日本語とフランス語。

言葉の通じない二人は、

けれども魂で通じ合います。

 

山ちゃんは、エリックさんに「五円玉」を手渡し、

そこから「ご縁」がゆっくりと、出来事をつむぎ始めます。


たった数時間の出会いにも関わらず、

エリックさんはその年の暮れ、

大分にいる山ちゃんに会いに行きます。


国際的に活躍するエリックさんが、

公演の重なる年末に仕事を休むほど、

強いインスピレーションを感じたのでした。


チェロを抱え、エリックさんは大分の小さな町にやって来ます。

山ちゃんは激しい副作用のある治療を延期し、

エリックさんを迎えました。

 

「本当に来た!うそみたい」


でも、変な言い方ですが、

「映画のようにドラマチックなこと」は一つも起こりません。

 

穏やかに、やさしく、微笑ましく、ときは過ぎていきます。

 

山ちゃんの家族、お寺のご住職、

親と離れ離れで施設に暮らす子どもたち。

いろいろなご縁が、

ただ静かに巡って来るだけです。


言葉にすると、それだけのストーリーです。


けれども、心に響いてくるのです。


山ちゃんのなんともいえない魅力。

命の灯りが照らす風景ー。

みんな、命の終わりを意識しながらも、

普段どおりに冗談を言って、

ご飯を食べて、暮らしている。

その一つひとつ、一瞬一瞬が、

いま、生きている証になっている。


私だったらどうするだろう。

私が家族や友達なら何をしてあげられるだろう。

そんなことに思いを馳せました。


山ちゃんは、完成した映画を観た数日後、

2008年11月21日に旅立たれました。

http://yamachan.biz/



月島での映画上映会では

素敵なプレゼントがありました。

上映後に、エリックさんご本人が登場されて、

エリックさんのチェロと、

バイオリニストの方との生演奏が あったのです。

素晴らしかった。


最後に、 映画の中でエリックさんが一生懸命、

日本語を覚えて歌われた

「天空の城ラピュタ」の

挿入歌も演奏&歌ってくださいました。

 


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会場の受付でいただきました

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「いのちの授業」をもう一度―がんと向き合い、いのちを語り続けて
高文研
山田 泉

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瀬戸川礼子でした。