きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

信じない者は救われる

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
 
今日のテーマは「信じない者は救われる」です。
 
いにしえの時代から「信じる者は救われる」と言われますが、
信じないほうが救われることもあります。
SNSが普及した現代は特にそうです。
すでに誰もがそう思っているでしょうけれど、
改めて「信じない者は救われる」という話を
書いておきたいと思います。

~    ~     ~

先日、親しい経営者の方から、
インスタ経由で下記のメッセージが届きました。

 
メッセージを見た途端、「怪しい」と思いました。
この方(男性)とはこれまで何度もやりとりしてきましたが
メッセージに「💗」をつけたりしません。
それに、インフルエンサーを目指すような方でもないです。
いい会社を育んで来られたので、
インフルエンス(影響力)はお持ちですが、
それは自然と周りに注目されてそうなったのであって
自らインフルエンサーになりたい!と考える方には思えません。
 
でも、万が一 目指しているなら応援して差し上げたいので
念のため、翌朝、返事を送りました。
 
 
するとすぐ、私のメッセージに「💗」が押され、
下記のメッセージが届きました。
 
 

 
 
「電話番号を送ってください」って…、
あ~、これ完全に〇さんじゃないな。
 
私の電話番号はご存じのはずだし、
万が一 番号が分からなかったとしても、
人の電話番号を聞くのに、
こんなにそっけなく書く人じゃないと思う。
 
でも、こうなったら、最後まで追求してみよう。
 
私はご本人に「これ本当に〇〇さんですか?」と
インスタのスクショを張り付けてメールしました。
 
すると連絡が来て、
Facebookもインスタも乗っ取られていることがわかりました。
(両方ともメタ社なので連携されている)
 
やっぱり~。

この経営者のインスタ&FBを乗っ取った相手は、
私に送ってきたのと同じメッセージを
手当たり次第、送ったようです。
中には、本人だと思って電話番号を教えてしまい、
アカウントを乗っ取られる二次被害も出たようです。
 
信じてしまった人はホント気の毒ですが、
「信じない者は救われる」という例です。
 
~    ~    ~
 
あと2つ、例を挙げますね。
私のFacebookに、たまに有名人から友達申請が来ます。
うち一人は作詞家の秋元康さんでした。

 
あははは。
いやいや、信じるわけないでしょ。
 
秋元康さんが私のFBを見て、
いいね!を押したり、友だち申請する可能性は
ゼロに等しいです。というか、ゼロです!
 
だけど、友だち申請された人の中には、
「あの有名人から来た~♪」ってうれしくなっちゃって
友達申請を受けちゃって、
その後に来るであろうメッセージにも乗っかっちゃって
結局アカウントを乗っ取られる人が出ちゃうのでしょう。
 
こういう場合は、自分のメリットではなく、
相手のメリットを考えたら簡単に分かることです。
相手には何のメリットもないんですから、
友だち申請するってあり得ないことです。
 
この場合も「信じない者は救われる」ことになりますよね。
 
 
~    ~    ~
 
最後の一つは、
インスタなど、SNSに投稿される写真を取り上げます。
 
昨今、フェイク画素の流出がすさまじいですよね。
AIの進化が目覚ましく、
本物と見分けがつかないものが激増しています。
でも、「あ、ちがうな」と分かるタイプの写真もあります。
 
例えば、インスタにこういう写真が挙がっていました。
オードリー・ヘップバーンが、胸元が大きくV字に開いた
ドレスを着て、宮殿のような室内に立っています。
それは美しい写真ですが、
ヘプバーンの映画や写真を知らず知らず観てきた人なら
「おかしいな」と思いますよね?
 
彼女は、『ローマの休日』の王女役のように
デコルテを見せるドレスは着るけれど、
胸元が大きくV字に開いたセクシー系のドレスは着ないはず。
 
それで元をたどってみたら、
やはり、形成AIによるフェイク写真でした。
 
この、「おかしいな」という感覚は、
先ほどの、経営者の方になりすましたメッセージを見て
「怪しいな」と思った感覚と同じです。

写真や文面そのものは成り立っていたとしても、
「この人はこんなことはしない」と、
人の中身を察する・想像することで
だまされることを防止できたりします。
 
ただ、自分の思い込みの可能性もあるから
「本当にそうなのか」を確かめていきたいですね。
 
それは自分を守り、相手の印象を守ることにもなると思います。
ということで「信じない者は救われる」というお話でした。
 
 
ためになることは素直に信じたい
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

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