きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

仲良くなれないことを認めてしまったほうが平和である

 

秋の土曜日、いかがお過ごしでしたか。
私はベランダガーデナーにいそしみました。
 
ゼラニウムの大鉢を新しい土に入れ替えた
それだけなんですけれども、
思うところがありました。

 

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赤いゼラニウムは買ったときから立派でしたが、
3年経ってさらに大きくなりました。
 
ピンクのゼラニウムは新人で、買ったときから小ぶりです。
 
で、昨年もピンクのゼラニウムを隅に植えて、
赤とピンクで可愛い感じになったのですが、
そのピンクはひと月くらいで元気がなくなり、
やがて枯れてしまいました。
 
植えるときに一瞬、
勢力争いが起こってしまうかな?
と心配が頭をよぎったのですが、
 
同じゼラニウムだから大丈夫だろうと、
そのまま植えました。
 
これが失敗でした。

大きな赤いゼラニウムは
栄養を吸収する力が何倍もあったようで、
ピンクは日を追うごとに、弱々しくなっていったのです。

 

~  ~  ~

 

同じゼラニウムでも、
見えない土の中で領土争いをする。
 
これを実践学習しました私は今回、
クリアファイルを細長く切った壁をつくり、
赤とピンクの境目に埋め込みました。
 
ピンクからすれば、進撃の巨人から
守られる格好になったわけです!
 
~  ~  ~

 

それで思うのです。
 
植物と人間はもちろん違いますが、
合わない同士を、仲良くさせるために努力し続けるよりも、
 
「合わないものだ」と認めてしまって、
近づけないための創意工夫をしたほうが、
ずっと平和で、ずっと合理的で、
ずっと美しさが続くこともあるんじゃないかと。

 

~  ~  ~

 

例えば、夫婦2人で暮らす私の友人は、
お盆もお正月も、それぞれが一人で
実家に里帰りするそうです。
 
義理の両親とうまくいかないから、
途中から仲良くするのはあきらめて
そもそも会わなければいいと考えたそうです。
 
で、実家でめちゃめちゃ快適に過ごし(笑)
お互い笑顔で再会するそうです。賢い。
 
仲良くなれない同士を、
風習を守ることを優先して
無理やり同じ場所に居させるのではなく、
「会わない」という判断をした。
とっても平和的。
 
義理のご両親も、合わない嫁は来ず、
かわいい息子だけ帰って来てくれた方が、
内心は断然、うれしいでしょう。
 
仲良くなれたら最高ですが、
合わない人には近づかない、
という考えには汎用性があると思います。

 

会社の場合は、
そうも言っていられないかもしれませんが、
実はそれは固定概念で、現実的には
そうも言っていられる場合がありそうです。
情報はPCで共有できますし。

 

~  ~  ~
人類みな兄弟、
世界は一つ、
みんな仲良く。
 
これは素晴らしいことだと思います。
理想の姿だし、そうなればいいです。
少なくとも自分の手の届く範囲はそうしたいです。
 
でも、ある程度努力して、合わないなと思ったら、
ゼラニウムのようにクリアファイルで塀をつくる、
それもまた、いいんじゃないかな。
相手だってそうしたいかもしれません。

 

距離を置いたことが功を奏して、
次に会ったときは、
いい感じで付き合えることもあると思うんです。
 

赤いゼラニウムとピンクのゼラニウム。
見えない土の中で繰り広げられる領土争いが、
クリアファイルの塀によって意味を持たなくなり、
それぞれがそれぞれに成長してくれたら
ゼラニウムも私も幸せです。

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。
 
 
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