きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

高千穂「旅館 神仙」の女将・佐藤久美さんインタビュー


高千穂でのいちばんの目的は、

『旬刊旅行新聞』の連載「女将のこえ」の取材。

旅館 神仙」の女将さんインタビューでした。

1973年創業。あと3年で50周年を迎える旅館です。

女将の佐藤久美さん(左)と、

丁寧に接客してくださった仲居さん(右)と一緒に。



佐藤久美さんはここで生まれ育ち、

神仙が高千穂で最も低価格だった時代から、

最も高級な旅館になった現在までを、

その目で見て来られました。

3人の息子さんを持つお母さんでもあり、

ご長男は自ら希望して、
神仙で働かれているそうです。

そんなに大きなお子さんが
いらっしゃるとはとても見えませんね。

高千穂では、しめ縄を一年中飾る風習があります。



離れの客室です。すてき。

離れの露天風呂。ラジウム温泉の装置が取り付けられています。


コンセントにもこだわりが。


コラム「女将のこえ」では
書ききれなかった、印象的な話を一つ。


「神仙」が変貌した最初のきっかけは、

父で社長の功宏さんが思いを入れ替えたことだったそうです。

大学を中退して旅館業に就かざるを得なかった功宏さんは、

仕事が嫌で嫌で仕方なかったそうですが、

10年経ったころ、

「趣味ととらえよう」と考えを変えられたのです。


私も「仕事は趣味だ」という考えなので共感しました。

「やらされているのではなく、
 自分の意思でやりたいからやっている」

「好きにやろう」と思うことは、主体性に直結します。


以来、「神仙」はせっかく趣味なんだから、

自分の好きにやろう、他の旅館と違うことをしようと、

「純和風旅館 神仙」を打ち出して成功。

その後は「旅館 神仙」と名前を戻し、

和風に固執せず

さらなる世界が広がる場づくりをされています。



私は全国の取材で思うのですが、
「想い」というのは、
これから起きる出来事の根っ子です。

行動しなければ意味はないのはその通りですが、
行動は「想い」がもたらすから、
今の想いが、未来の出来事を連れてくるのです。


久美さんも、
最近とみに異業種の仲間が増えている実感があると言われ、

未来はますます楽しさが広がっていく、
という感じを受けました。



新しい仲間との仕事の一つは、
神仙キャビア」の販売開始です。

こちらは旅館神仙が、町の活性化のために大通りに出した

カフェ「TAKACHIHOYA」。ここにも随所にこだわりが。

居心地のよいお店でした。


ソムリエ資格を持つ久美さん。

年に一度、東京で、人気シェフに高千穂の食材を料理してもらい、

ワインと合わせて楽しむ会を開催されているそうです。

久美さんは瞳がとてもきれいで、

より楽しい未来が映し出されているかのようでした。

女将さん取材はライフワーク。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
【書籍のご案内】
1冊に55人の女将さんの半生をご紹介。
神仙の女将・佐藤久美さんもご登場!
ぜひ読んで知っていただきたいです。
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【瀬戸川礼子の幸せに働き生きるヒント】やっています。
この動画はこちら。
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動画全体のラインナップはこちらです。
是非ご覧ください。
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