きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

笑顔ほど、ピンキリなものはない


ふと思い出した話。
前に住んでいた街に、気になる人がいました。
その人を見かけると、心がぽっと温かくなるのです。
自然にあふれ出たような笑顔が本当に素敵でした。


※写真は2枚ともフリー画像です 画像










その人は、お豆腐屋さんの奥さん。

奥さんは、
近所のダンナ衆からも憧れの人と聞きました。


そのお豆腐屋さんは美味しいけれど、
実は、スーパーにも同じくらい美味しいお豆腐があり、
しかももっと安い。
価格競争的には、スーパーの勝ちなんです。


けれど、
あの笑顔は、お豆腐屋さんにしかないのです。


お豆腐屋さんの奥さんは、
たとえばレジに人が並んでいるとき、
2番目、3番目の人にも、
「待ってくださってありがとうございます」と、
にっこりアイコンタクトを送ってくれます。
これをしてくれる人はなかなかいません。

普通は、「急がなくては」と焦って、
目の前のお客さんで精一杯になってしまいますから。


お豆腐屋さんの奥さんは、
おつりを出しているときも、
お豆腐をビニール袋に詰めているときも、
どんなときも、
母親が赤ん坊に微笑むような笑みを絶やしません。
ほんとに優しい慈悲の顔なんですよ。
文字にすると簡単なことですが、
なかなかできないことです。


このお店でよく思ったのは、
笑顔ほど、ピンキリなものはないなあと。


あの奥さんの笑顔は、特上の極上でした。


そのお豆腐屋さんにいつもお客さんがいるのは、
あの笑顔に触れたいからに違いありません。

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ご近所さんに聞いたところによると、
奥さんに憧れている近所のダンナ衆は、
「おまえにはもったいない奥さんだ」
って、しょっちゅう言うんですって。


もちろん、誉め言葉だけれど、
万が一、ご主人が心の狭い人だったりすると、
奥さんに嫌味を言ったりするかも。
どうかご主人がそうじゃありませんようにと、
余計な心配をしたりしましたが(笑)
あの笑顔を前にしたら、
誰でも心許してしまうと思います。

笑顔ほど、ピンキリなものはない。


ピンの笑顔を目指したいものです。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。