こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
旬刊旅行新聞のコラム「女将のこえ」
201回目の女将さん取材で、
神奈川県・鶴巻温泉の老舗「陣屋」さんを訪ねました。
連載43回目のときに
先代(先々代かな)の女将さんにインタビューしてから13年。
今も母体は同じですが、
経営スタイルがまったく変わっているので、
再度、現女将の宮崎知子さんに話を聞きました。
現在の陣屋は、旅館でありながら毎週火水が定休日。
月1回お休みする旅館は、たまにあって、
これだけでも随分、変化してるのですが、
毎週2日間も休むのは、非常に珍しい。
どんなに庭の桜が美しい時期でも、休みは休みです。
働く人の心身の健康を大切にしているからです。
さらにスタッフは週休3日です。
それなのに、給料は高く、
離職率はわずか4%。
この業界では30~40%が普通なので、
10分の1しかないということになります。
給与は、業界平均が年収250万円と低く…、
しかし陣屋は398万円です。もっと上げようとしています。
驚きの数字が次々と出て来て、私はわくわくしっぱなしでした。
陣屋はランチだけでも利用できます。
独自開発した「陣屋コネクト」という運営ソフトの販売(月3500円~)
も行っています。
これは一昨年に訪ねた取材先のほかの女将さんも導入されていました。
2009年に、10億円の負債ごと、晴天の霹靂で後継したご主人と知子さん。
論理的かつ人として大切なことを大切にする道を探られました。
決断力、観察力、発想力など人間力が織りなす物語には感動があり、
うるうるしっぱなしの3時間でした。
下の写真の木は 「トトロの木」と呼ばれる大きなトチノキ。
宮崎駿監督は叔父さんに当たり、この木がモデルと言われています。
幼いころはここで遊んだそうです。
希望に彩られた時間をありがとうございます。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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