きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

宮城・南三陸 ホテル観洋


こんにちは。
この6月。震災から3カ月後の
宮城県・南三陸ホテル観洋」に行ってきました。
ここには大好きな女将さん、
阿部憲子さんがいらっしゃいます。

以前、このブログでも阿部さんの記事などご紹介しました。


阿部さんと久しぶりの再会。
お元気でよかった!
変わらぬ明るい笑顔に、人の大きさを想う。
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ホテル観洋さんのロビーの窓に広がる海です。
ここは頑丈な岩盤の高台に建っているので無事でした。
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2011年6月南三陸 (74).JPG



三陸は、弓型の海岸に沿った町です。

あの日、
「海面がふわ~っと盛り上がり、
左手の町に流れ込んでいきました。
やがて町から土煙が上がりました。
なすすべもありませんでした」


「一番心配なのは安否ですが、
連絡手段がなくなった以上、
信じ切るしかありませんでした。

そうしないと精神が保てませんし、
互いを信じ切ること、

自分の命は自分で守らなければ
ならないことを思い知らされました」



ロビーから見て、
左手の町は、壊滅していました…


車で町を走ると、
360度、壊滅したすごさが
肌を伝わってきます。

手を合わせることしか
できない無力さと、
これで終わるはずがない
という思いが勝手ながら交錯しました。

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女将さんのコラムを20年、
書いている『旬刊旅行新聞』で
三陸の現地レポートを書かせていただきました。
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阿部さんは雇用を守ることを
早々と宣言されました。

「この南三陸で不幸から逃れた人は一人もいません。
哀しみは大きく、壁は高い。

でも『仕事に来れば気持ちが切り替えられる』と
言ってくれる人がたくさんいます。


仕事があれば、
1年がんばって車を買おうとか、
何かしら目標が持てます。
私たちは乗り越える使命を
もらっているのだと思うのです」。


三陸、仙台、鎌先温泉、
秋保温泉と取材に回って思ったのは、
阿部さんと同じく 
「乗り越えられる」 ということです。

便利な生活をしている私が言うのは
おこがましいし、はばかられますが、
その言葉を耳にして
逆に勇気をいただきました。
自分のこの目で、
この先、それを見つめていきます。


せっかく来たんだからと、
阿部憲子さん考案のきらきら丼を
いただきました。
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お金はお願いして払わせていただきました。

水道がまだ通っていなかったので、
コップを洗わずに済むよう、お水は紙コップです。
こういう一つ一つに、平時ではない感覚を教えられます。
この美味しさと、この時期のきらきら感。
忘れません….。*☆+.*.。☆゚+..。*゚+


水がないので、トイレも仮設です。
働く方や避難している方は、
水道が復旧するまで毎日使われるわけです。
大変さがしのばれます。
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また伺います。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士
瀬戸川礼子でした。