1910年に生まれたマザーテレサが生きていたら、今年は100歳。
生誕100年を記念した映画祭に行ってきました。
これまでに日本、イギリス、アメリカでそれぞれ製作されていた7本の
ドキュメンタリーが毎日4、5本ずつ上映されています。
(恵比寿の東京都写真美術館にて、来週14日(日)まで)。
以前、このブログでも予告編を紹介しました↓
https://reikosetogawa.seesaa.net/article/201001article_9.html
観たのは、『母なることの由来』(86年アメリカ、デジタル復刻版、83分)。
本拠地であるインドのコルカタをはじめ、レバノン、ニューヨークなど、
各地での活動、5年分を記録したドキュメンタリーです。
マザーテレサが具体的ににどのような活動をしていたのか、
恥ずかしながら、初めて知りました。
「最も貧しい人々に、愛を持って救いの手を差し伸べる」
このために生きた人でした。
インドの道端で、生きたまま、体にうじがわいた状態で死を待つ人に、
マザーテレサは近づき、手を触れ、水で体を洗ってあげます。
「なぜ、こんなことを?」と、尋ねられたマザーテレサはこたえます。
「愛しているから」
ニューヨークのハーバード大学に招かれたマザーテレサは
壇上で語っていました。
最も貧しい人々とは、飢餓に合っている人だけを指すのではありませんと。
誰からも必要とされず、生きているのに忘れられ、愛に飢えている人。
こうした人々も同じように貧しい人々なのであって、
あなたの家族の中にももしかしたらいるかもしれない。
私たちができるのは、愛を込めて接することなのです、、、と。
また、思っていたり、言ったりするだけではなく、
「行動に起こす」ことこそ大切だとも言っていました。
映画のエンドロール。誰一人、席を立ちませんでした。
正確には、席を立てなかった、といったほうがいいかもしれないです。
なんというかーー、平凡な表現しかできませんが、
静かで温かな感動に包まれました。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。