浜松へ講演に行ってきました。
今回出向いたのは、「静岡県中小企業経営革新フォーラム21」の総会。
同フォーラムのリーダーである法政大学大学院・坂本光司教授から
声を掛けていただきました。
昨春~今春まで私は同校の学生で、後期に坂本教授の授業を受けて
いたので、その先生から講師として呼んでいただいたということは、
とても光栄なことでした。講演はお陰さまで皆さんに熱心に聞いていただき、
先生の顔を潰さないで済んでほっとしています。
私の講演話の前に、ご紹介したいことが。
坂本教授の授業「中小企業経営革新論」は大変な人気があって、
私も大好きな時間でした。授業の終了がとても残念に感じたものです。
これまで6000社を超える中小企業を自分の足で見てきた先生の言葉は、
強く、温かく、正義に満ち、しかも夢物語ではない。勇気がわくのです。
たとえば「企業経営とは5人に対する使命と責任を果たす事」であると。
そして大事なのは5人の順番で、
1.社員とその家族
2.外注・下請け
3.顧客
4.地域
5.株主
とくるのです。
3はつくればいい。
しかし、1と2がなくてはつくれない。
5は1234を大事にしていれば自然とできているのだと。
いかがでしょう。私はとても共感します。
そんな先生の新著『aisbn:4860632486日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)が
発刊されました。発刊1カ月ですでに4刷だそうです。
電車で読もうとした私ですが、
涙があふれて困るので自宅で読みました。
さて、
浜松での講演テーマは『顧客満足を生み出す仕組み』でした。
同名の本を05年に同友館から発刊しているのですが、
今回の講演内容は新バージョンです。
組織が顧客満足度を向上させる取り組みを行う際には、
どうしても不可欠な「3つの成功セオリー」がある、という話をしました。
この「成功セオリー」については、実はただいま執筆中。
3冊目の本『顧客満足の失敗学』として、
2008年の冬に発刊する予定で進めています。
aisbn:4860632486
月に数回行なっている講演活動は
情報を外に出すアウトプット作業ですから、
基本的には、取材のような新しいインプットができる場ではありません。
aisbn:4860632486
けれども、話すほどに自分の理解が深まり、話しながら新たな発見も得られます。
会場の方から質問を受けたり、
講演後に「実は、、、」と自社の課題を打ち明けて
もらうこともあり、講師の私のほうが教えられることもあります。
「インプットあってこそのアウトプット」という基本を忘れずに、
これからもインとアウトの両立をしていきたいと思っています。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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