今日、ふと思い出した話です。
知り合いの方が、あるとき、
中学生の娘さんが出るバスケットボールの試合を
観に行きました。
学校の部活の延長ですね。
生徒たちは見るからに緊張気味。
そんな選手たちに対して
監督が掛けた言葉は――、
「緊張するなと言ってるだろう!」
すると、選手はますます緊張し、
監督はさらに怒鳴り…。
ブラックユーモアにもほどがありますが、
残念ながらホントの話です。
「何のための試合なのか」
「誰のための監督なのか」
肝心なことが抜け落ちている。
自分の言動が与える影響についても
まったくわかっとらん。
組織の中にもこういう場面があるかもしれません。
いい会社は、優れたキャリアがあっても
こういう人をリーダーにはしないし、
リーダーがこういう態度をとったら見過ごしません。
直らない場合はしかるべき措置を取ります。
失敗には寛容ですが、暴挙は許しません。
それが、人を大切にすることでもあるからです。
思いやりが持てないなら、
リーダーになってはいけないね。
経営ジャーナリスト・講師の瀬戸川礼子でした。
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