こんにちは。2016年9月のおついたちです。
月が替わることにさほど感慨はないけれど、
8月が9月になるときは「行ってしまったのね…」とちょっと切なさを覚えます。
さて今月の言葉は、
「世の中に おもひやれども
子を恋ふる 思ひにまさる 思ひなきかな」
平安の歌人・紀貫之の『土佐日記』から。
「世の中には様々な思いがあるけれど
わが子を恋しく思う気持ちに勝るものはない」(裏面の解説)と。
これを読んで思ったことが2つありました。
一つは、始業式の9月1日は、
子供の自殺率が1年の中で断トツに高いという痛ましいデータがあり、
それを知る人が祈りを込めて選んだ句なのかもしれないということ…。
もう一つは、親の愛情の深さは私も実感しているけれど、
それは幸運なのであって、当然ではないと思うのです。
思いが様々あるのなら、親も様々いるわけで、
「勝るものはない」と決めつけてしまう世相は、
該当しない親子を苦しめるだろうな…ということ。
その追いつめられた感が、虐待に拍車をかける可能性もあるのでは…。
さっき、マンションのエレベーターで、
ランドセルの男の子と一緒になりました。
今日から始業式?と聞くと、うん!と返事が返ってきました。
今月も良い月でありますように☆
瀬戸川礼子でした。