きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

敵のロシア兵をもてなした日本人の話

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

昨日は松江の島根銀行でセミナーを行い、
セミナー後の懇親会で、こんな話を聞きました。


1905年5月27日
日露戦争で日本軍は、ロシアのバルチック船隊に完勝します。
そして、命拾いしたロシア兵たちが、
島根県は益田の土田北浜海岸に流れ着きました。


益田の人たちは最初、
見たこともない顔立ちの敵国の兵士を遠巻きに見ていましたが、
間もなく負傷者を親切に介抱し、
市内に護送されるまで、
食事やお風呂、洗濯など、みんなでお世話をしてあげたそうです。


その時の恩が代々、語り継がれていたようで、
ロシアから子孫がわざわざお礼に来てくれたこともあるそうです。

いい話ですよね。


それにまつわる、和菓子の話がもう一つあります。

松江はお抹茶文化の土地で、和菓子も銘菓がたくさんあるところ。

 

老舗和菓子店の一つ、「風流堂」では、

固形をお湯でとかして「お汁粉」にする和菓子、

その名も「日本海」の復刻版を出しました。


「日本海」は日露戦争当時からの銘菓だそうで、

当時は、軽いお煎餅に日の丸を、

餅にロシアの国旗を描いていました。

お椀にお湯を注いで海に見立てーー、

日の丸が描かれたお煎餅はいつまでも浮いている、

ロシアの旗が描かれた餅は底へ沈んでいく、

というお菓子だったそうです。

当時の愛国心をくすぐっていたわけですね。


では、復刻した「日本海」はというと?

日本の旗も、ロシアの旗も、

それぞれ軽い煎餅に描かれていて、

どちらも浮かび上がるようになっている

平和バージョンとのこと。

そのほうが楽しくて美味しそう(*^_^*) よかった。

 

日常の日露友好、いいお話でした。