きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

尾角光美さんのセミナー ~グリーフ・ケア、絶望の先に見える光~


こんにちは。ジャーナリストの瀬戸川礼子です。

母を自殺で失い、父は事業に失敗して失踪。 想像するのも辛い過酷な経験をもとにして、 グリーフ・ケアに携わっている女性がいます。
尾角光美(おかく・てるみ)さん。27歳。

Live Onという組織の代表を務めていらっしゃいます。 http://mother102.blog26.fc2.com/blog-entry-48.html

グリーフとは、大切な人やモノを失ったときに起こる、 深い悲しみや怒り、拒絶、後悔など、心身の反応のことです。


昨夜、セミナーに行ってきました。

尾角さんのお母さんはウツを患い、尾角さんが小さなころから 「生まなきゃよかった」と、当たることも多々あったそうです。 晩年は「死にたい」を繰り返す日々。
愛する人からひどいことを言われ、毎日「死にたい」と聞かされるーー、
その果てに、命を絶たれてしまう。
大学入学を2週間後に控えた日のことでした。


「心の中が空っぽになった」という尾角さん。


やがて、、、「母の日プロジェクト」を企画されます。 母を亡くされた人から投稿を募って、本にする活動です。

同じグリーフを受けた人が集い、思いを解放できる場が ケアには必要です、と尾角さんはおっしゃいます。


このほか、なんとお坊さんにも人材教育なさっています。 お坊さんは、お葬式で説法しますが、 子どもを亡くされた親や、尾角さんのように自死で身内をなくした方に、 どんな話をしたらいいのか…、 お坊さんだって分からないのですよね。

尾角さんの存在と活動は、 多くの人に、絶望の先にある光をもたらすもののように感じます。 光美さんという名前の通り、暗闇でも光を放つ美しい生き方。

グリーフ・ケアで大切なのは次の3つと教わりました。
* 聴く   漢字のとおり、耳+目と心で話を聴き切る。
*Don't Jodge(裁かない)     アドバイスで傷つく人はたくさんいるそうです。   私も自死ではないけれどグリーフを抱える一人なのですが、   「なぜそのとき~~しなかったの」、「あなたが悪い」と   言われて嫌だったことがあるから、Don't Jodge、共感します。   もう十分、ぎりぎりのところまで自分を責めているのですから。
*ままに  尾角さんは大学時代、「死にたい…」と友達に打ち明けたとき、  「だめ」と言われず、「そうか、死にたいんやなあ…」と  そのまま受け止めてくれたことがとてもうれしかったそうです。

人知れず、まだまだ涙されているだろうと思うけれど、 こんなに苦しい話を、どこかさばさばと、微笑みとともに伝えてくれる尾角さん。

いろいろな思いがぐるぐると駆け巡り、心の奥がジンジンうずき、 いつもノートを取りまくるのに、ほとんど手が動かず、聞き入っていました。

尾角さんと名刺交換のとき、抑えきれずに涙がぼろぼろ。 大きな魂に触れられた気がしたからかな…。


軽々しく言えなかったけれど、 生まれてきてくれてありがとうございます、と思いました。
すべての大切な人にもそう伝えたいと思ったし、 難産にもかかわらず生んでくれた母にも改めて感謝しました。
一番の恩返しはきっと、私が幸せいっぱいの人生を送ることで、 私が幸せになるには、周りの人が幸せであること。 それを叶えるためには私自身が強く優しくあること。
幸せな人生、最後まで送ってみせますよ!

読んでくれたあなたへ贈り物♪ http://www.youtube.com/watch?v=8r92A7ndnZk



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『おもてなしの原点 女将さんのこころ』 その一その二 全国55人の旅館の女将さんが、4ページずつ顔写真付きで登場。 人生について、おもてなしについて、教育、地域活性について。 普段はあまり語られない心の内を書いています。