こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
一般に浸透していても、
「私はそうは思わないなあ」という言葉があります。
「私はそうは思わないなあ」という言葉があります。
ということで、今日は私的な
「３大 そうは思わない言葉ランキング～」です。
断トツ１位は「万物の霊長」。
これはいうまでもなく、
「万物（天地間すべて）の中で、
最もすぐれて霊妙なもの、すなわち人類」
という意味ですが（by 広辞苑）、
いやあ、「よく言うわ」。
二酸化炭素を吸って酸素を出してくれる生き物は？
人類を生き長らえさせてくれる食べ物は？
空を自在に飛べる生き物は？
海を自在に泳げる生き物は？
姿を変えられる生き物は？
どれも人類以外の生き物では？
人類が適わない能力を持った生き物は
地球上にごまんといます。
私たち人類は、
人類以外のものに助けられて命を保っているのに、
森を壊したり、温暖化させたり、
人類以外のものに助けられて命を保っているのに、
森を壊したり、温暖化させたり、
プラスチックゴミで哺乳類や魚を殺したりしている。
それなのに、
自ら 「万物の霊長」と呼ぶなんぞ、お恥ずかしい。
自ら 「万物の霊長」と呼ぶなんぞ、お恥ずかしい。
でも、昔は私も、この言葉を使ったことがあり、
忘れているけれど何かの記事に書いていたらどうしよう。
万が一、書いたものが残っていたら、
ごめんなさい、撤回します。
忘れているけれど何かの記事に書いていたらどうしよう。
万が一、書いたものが残っていたら、
ごめんなさい、撤回します。
思うに、「万物の一員」でいいんじゃないでしょうか。
万物の霊長は、かの孔子先生の言葉だそうですが、本当かな。
「３大 そうは思わない言葉」の２位は、
「川上から川下へ」。
これは、商品の流通経路を川になぞらえて
表現したマーケティング用語です。
表現したマーケティング用語です。
川上は製造会社（メーカー）のことで、
卸売りを川中と言ったりします。
川下は商品を販売する小売店を指しますが、
最初に本で知ったとき、「誤植だ」と思いました。
卸売りを川中と言ったりします。
川下は商品を販売する小売店を指しますが、
最初に本で知ったとき、「誤植だ」と思いました。
「消費者が（潜在的ニーズも含めて）必要とするものを
メーカーが作るから商売が成り立つのであって、
川上と川下が逆なのでは？」と感じたのです。
メーカーが作るから商売が成り立つのであって、
川上と川下が逆なのでは？」と感じたのです。
作り手の都合を優先して、
買い手のニーズが反映されないものづくりを
「プロダクトアウト」と言い、
駄目なものづくりの象徴とされていますが、
買い手のニーズが反映されないものづくりを
「プロダクトアウト」と言い、
駄目なものづくりの象徴とされていますが、
作る側に「川上から川下へ」という思想があると
プロダクトアウトに陥りやすいのではないでしょうか。
プロダクトアウトに陥りやすいのではないでしょうか。
川上～川下という言葉は、
作れば売れる時代に生まれ、
例えが分かりやすいので浸透してしまいました。
この言葉についても、私も伝わりやすさに甘えて
講演などで使ったことがあるんです。
けれど、違和感がぬぐえず、使うのをやめました。
作れば売れる時代に生まれ、
例えが分かりやすいので浸透してしまいました。
この言葉についても、私も伝わりやすさに甘えて
講演などで使ったことがあるんです。
けれど、違和感がぬぐえず、使うのをやめました。
私はものづくりの世界に敬意を持っているし、
ものづくりの人はかっこいいと思っています。
祖父も大工さんと表具師でものづくりの人でした。
でも 「川上から川下へ」という言葉は違和感が大あり。
ものづくりの人はかっこいいと思っています。
祖父も大工さんと表具師でものづくりの人でした。
でも 「川上から川下へ」という言葉は違和感が大あり。
そもそも社会貢献意欲のあるものづくりの人は、
そんな風に思っていないんじゃないかなあ。
そんな風に思っていないんじゃないかなあ。
「万物の霊長」 も 「川上から川下へ」も、
共通点は 「ちょっと傲慢じゃないですかね？」
ということなんです。
「３大 そうは思わない言葉」の３位は、
１位と２位に比べてだいぶずれてまして、
「外科と内科」です。
内科には風邪で、外科には腱鞘炎でお世話になりまして
それぞれ感謝しています。ありがとうございます。
たぶんまたお世話になります。
それぞれ感謝しています。ありがとうございます。
たぶんまたお世話になります。
けれど、言葉として
逆じゃないかな？って思うんです。
逆じゃないかな？って思うんです。
外科＝手術をする。つまり体の内部を看る。
内科＝手術はしない。つまり体の外から看る。
↑
ね？ 言葉と内容が逆では？
いえ、分かっているんですよ。
内科は、主に内臓が対象だから内科なのだと。
でもねー、外科だって内臓の手術、多いでしょう。
内科は、主に内臓が対象だから内科なのだと。
でもねー、外科だって内臓の手術、多いでしょう。
第一、外科と内科は手術をする・しないで
分けているらしいので、
分けているらしいので、
「手術をするのが内科」のほうが
私としてはしっくりくるんです。
私としてはしっくりくるんです。
・・・いや、まあ、いいんです（笑）
ちょっと書いてみたかっただけです。
以上、最後は尻すぼみ的な、
「３大 そうは思わない言葉ランキング」でした。
ただ、
「そうかな？」と思う気持ちは持ち続けたいです。
素直な心を大切にしつつも、
常識を鵜呑みにしないで、
「ん？」と自分の頭でもう一度考えることを
大切にしていきます。
「そうかな？」と思う気持ちは持ち続けたいです。
素直な心を大切にしつつも、
常識を鵜呑みにしないで、
「ん？」と自分の頭でもう一度考えることを
大切にしていきます。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした
【追伸です】なんか忘れていると思っていて…。
断トツ一位のさらに上にある言葉は「従業員」でした。
YouTubeでも語っています。こちら。
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