こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
今日は【面倒くさい症候群について】です。
昔、OLをしていた頃、職場に
「彼女とデートするのが面倒くさいんだよね～」
と、ほざく先輩がいて、
二十代のいたいけな私は絶句しました。 
だって、
「デート」
＝「好きな人と一緒にいられる」
＝「るんるん ♡ 」じゃないの？ って。
でも、「デートが面倒くさい」という感覚は、
今は男女ともさほど珍しくないそうです。
私が言われたわけじゃないけど、なんか…、しょぼん（笑）
最近は、自宅で飲むお茶を
ペットボトルで買うのは普通みたいです。 
お茶を淹れるのも、茶殻を片づけるのも
面倒だからだそうです。
「ペットボトルのお茶を飲むのは外出中だけ許される」
と考える私は、もはや古いタイプでしょう。
簡単に皮がむけるバナナは食べるけど、
包丁で皮をむかないといけないリンゴは食べない
という人もいて、これにも驚かされました。
りんごLOVE。バナナも好きだけど。
要するに、まあ、だいぶ前から言われている話ですが、
この便利な日本に 「面倒くさい症候群」 が、
はびこっているのです。
それで、ここでは良し悪しはちょっと置いておいて、
面倒くさい症候群の受け皿として、
たくさんのビジネスが生まれている事実に目を向けたいと思います。
・お惣菜を売る中食
・ペットの散歩サービス
・DVDの貸し借りが不要な配信システム
・多様な業種が行なうワンストップサービス
・お風呂やトイレのスポンジ掃除いらずのスプレー
・小口切りで売られている長ネギなどの半調理品
・自宅の玄関で受け渡しできるクリーニングサービス
・家で買い物ができるネットスーパー
・自分がほしそうなものを選んでくれる通販サイト
・気を遣わなくて済む会話ロボット
などなど。
近頃はAI （人口知能）の台頭で、
もっともっとたくさんのサービスが出ていますよね。
面倒くささはどんどん解消され、
それによってもっと、面倒くささに拍車がかかるでしょう。
けれども、こうしたビジネスの利点は大きいです。
面倒くさい症候群の人だけじゃなくて、
時間がなかったり、
生産性や効率性を高めたかったり、
体が不自由だったり、
育児中の方、
体力や気力のない方、
不便な立地に暮らす方
なども大いに助かるし、
生活を豊かにしてくれるものも多いからです。
面倒くさがりをダメと決めつけるのではなく、
どうすれば便利になるか？を考えていくと、
本当に困っている人が助かることがあります。
誰かの面倒くささを解消してあげることは、
ビジネス上でも生き残るカギの一つです。
ただ、その一方で、
一人の人間としては、
できることを面倒くさがって排除し続けていたら、
五感がどんどん鈍ってしまいそう。
それに、私、個人的な好みとしましては
ジャングルでも生きていけるような人が好きなのに
五感の鈍い人が増えてしまうのは困ります！（笑）
自分自身も、面倒くささをどこまで受け入れ、
どこで手放すかを見極めないといけないな。
見極めるの、面倒だけど。
ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。
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