今月の女将さんインタビューは東京!
三ノ輪に位置する、外国人旅行客をメインとした
「行燈(あんどん)旅館」の石井敏子さん(右)を訪ねました。
Ms.ISHII (right)the owner.
外観(右)
客室(24室)は4畳半ほどの広さで、宿泊料は3500円から。
トイレとバス・シャワーは共有です。
Guest room. Bath &Restroom is shard
玄関を入ったところ Lobby
トイレ横の洗面所うしろの壁です restroom
石井さんが行燈旅館を創業したのは2003年。
海外の人に日本の素晴らしさを伝えたいとの思いがあり、
その一方、日本文化を感じられて、安くて、
外国人客を対象としている宿泊施設がほとんどなかったことから、
これらを叶える旅館をつくられました。
もちろん日本人も泊まれます。
館内には、石井さんが趣味で集められている骨董が
そこここに置かれ、日本人でも惹かれます。
1Fに置かれている福助さん。 石井さんの宝物です。
以前、外に出したままにしておいたら盗難に遭い、
チラシを配って身元を探したところ、浅草の骨董店で発見。
その後、盗んだ人からお詫びの手紙とお金が届いたそうです。
お金は寄付に。ストーリーのたくさん詰まった福助さんです。
全館、階段にも骨董が飾られています。
Japanese Antique at stairs
共有のトイレ・バスは、
男女それぞれが各階ごとにお洒落な装飾で、
お風呂はタイル絵も楽しい貸切のジャグジーバス。
タイルデザインはミー・イシイさん。
Jacuzzi bath is shared
パブリックスペースはロビーのほか、
スカイツリーをのぞむ屋上テラスも開放されています。
Roof terrace ,The Skytree view
欧米の旅行客が多く、
毎年グループで泊まりに来る方もいるそうですが、
個々に泊まるだけではなく、
屋上やロビーで同じテーブルを囲むことで、
宿泊客同士の交流の場づくりが
なされているのが素敵だなって思いました。
例えば、隣同士の国、
ノルウェーとスウェーデンの旅行客が
日本の行燈旅館で知り合いになり、
「来週、ノルウェーで会おうよ」と
約束する光景もあったそうです。素晴らしい。
日替わりで毎日、
折り紙、生け花、茶道、料理、習字のイベントがあり、
折り紙以外は石井さんが先生役に。
日本の魅力を伝えられています。
廊下に青森のねぷたが飾られています。
「灯台下暗し」、もとい 「行燈下暗し」で、
身近なところに思いが込められた素敵なお宿がありました!
石井さん、取材のご協力ありがとうございます。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
優良企業のリーダーに共通する7つのこと。
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