震災から一か月。 新宿の「経王寺」で今日と明日、行なわれる 「東京慰霊祭」へ行ってきました。 http://www.kyoouji.gr.jp/info/index.html
経王寺の夜桜。こんなに咲いたのは３年ぶりだそうです。
祈ったり、手紙を書いたり、寄付は、一人でやること。 ときどき自分の無力さにやられてしまいそうになるから、 同じような思いの人が集まる場所に行きたかったのです。
私が参加したのは１９時の回。 ５０人くらいいたでしょうか。
いろいろな宗派のお坊さんたちと一緒に「般若心経」など ３０～４０分もお経を読んで、体がぽかぽかに。
全員で読経したあと、 「自我掲」（じかげ）というお経の一節を お坊さんが解説してくれました。
「我此土安穏」（がしどあんのん） 「天人常充満」（てんにんじょうじゅまん）
この世がどんなにボロボロでズタズタでひどかろうとも、 あなたが思えば、いつでも神さまはそばで支えてくれていますよ。
ブログで私が書くと、魔法がとけて、たいした話じゃなくなりますが、 お坊さんから聞くと、とっても心に届くいい言葉でした。
読みながら「分かんない」とか、「長いな」とか思ったりしてすみません。
このイベントは、 ＮPＯ法人 テラ・ルネッサンスの鬼丸さんが教えてくれました。 慰霊祭の寄付金はテラ・ルネッサンスの震災支援活動に使われます。 とても安心だし、すぐに、確実に、使ってもらえるからうれしいです。 http://www.terra-r.jp/site/tomotsuna/
＜寄付したい方はこちら＞ ゆうちょ銀行 〇九九 店（ゼロキユウキユウ店） 口座番号： 当座 ０１９５０１９ テラ・ルネッサンスともつな基金
慰霊祭で楽しみにしていたのは、鬼丸さんのお友達でもある 作家の田口ランディさんによる「般若心経 現代語訳」です。
訳の分からないお経から物語を創作されて、３０分の朗読です。
「若い人よ、すべては夢なのです」 （色即是空）
やっぱり私には難しかったけれど、 やわらかな宇宙を漂っているような気分になれました。 発想の豊かさ・深さに感服でした。
すべての物事に色はない。あるのは現象だけ。 これは悲しい、これはうれしいと決めつけているのは、あなたですよ。
そう言われているのだと思いますが、 頭で分かっていても、「空」ではいられない。 人間だからしょうがないね。
帰りにお神酒（おみき）をいただきました。 おちょこ１杯分もなかったはずですが、 もともと弱いうえにすきっ腹だったので、回る回る。
温泉猿か、ゆでタコか、というくらい真っ赤っ赤になりまして、 「ふうっ～」とか言いながら駅の階段を下りて登って、 にやにやしながら家路につきました。
「私たちが楽しく生きる姿を、 亡くなられた方は喜んでくれると思いますよ」 田口ランディさんは最後におっしゃいました。
慰霊祭は、亡くなられた方々の魂をなぐさめることで、 何よりも残された人の魂がなぐさめられるのだと知りました。
ありがとうございます
