きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

平等と公平まぜるな危険

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

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【瀬戸川礼子の幸せに働き生きるヒント】114回目は

まぜるな危険シリーズの第8弾

「平等と公平 まぜるな危険」がテーマです。

 

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平等と公平
これまた似ている言葉ですが、かなり違います。

子どものころから知っておきたかったくらい
違いを知ることがとっても大切な概念です。

 

左が平等、右が公平。めちゃめちゃ分かりやすいAngus Maguireさんのイラストも紹介・解説させていただきました。

Interaction Institute for Social Change | Angus Maguire
https://www.storybasedstrategy.org/the4thbox


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ではここからは「おまけブログ」です。

 

性悪説で考えるとー-

この動画は、全体を通して 「性善説」
に基づいて語っています。
私が性善説でものごとを見る性質だからです。
全く性悪説で考えないというわけじゃないけれど、
だいたい性善説でとらえています。

ですが、もし、
平等や公平を性悪説で考えるとー-

平等=怠け者がおいしい思いをする
公平=働き者が損をする
そんな事態もあり得るでしょう。

というか、実際あるんですよね。
いい会社でもそれは起こりますので、
問題に気づいたら改善、気づいたら改善を
繰り返していくわけです。

で、性悪説のリスクマネジメントも大事なんですが、
それによって保守的になるのもよくない。
私は性善説で幸せに近づくほうを選びたいです。

問題があれば改善していけばいいのだから。

 

規模によって不満度は異なる

規模が大きいほど目が届きにくくなるので、
不平等や不公平に気づきにくくなると思います。

例えば国は大きすぎるから、
何をやっているかわかりにくいですね。

それでずるい政治家が増えてしまうのかなー?
いざ気づくと、すんごい不平等や不公平が
横行していて驚かされたりします。

例えば、1回も国会に出ていない議員に、
年間2000万円超が支払われていたり。

一方、会社はそこまで大きくないので、
自分と誰かを比べやすく、
不平等や不公平を感じやすくなります。

これが家族なら、もっと小さい集団だから
なおさら感じやすいんじゃないでしょうか。

規模によって平等と公平に対する敏感さは
変ると思うので、要注意ですね。

※大きいからごまかしていいわけでは
 決してないのですが。

 

平等のほうが簡単だから……

以前、被災地でこんな話を聞きました。

100人が避難する体育館に、
80個のお弁当が届きました。
ボランティアの志です。

でも20個足りず平等に行き渡りません。

ここを管理していた町の担当者はーー、
お弁当を配らず、廃棄したそうです。

なんか……、どっと疲れる話でした。

一律で行う平等は、やるのは簡単ですが、
違いを調整する公平は、やるのが困難です。

この担当者は、
簡単な平等を選び、公平を捨てたのです。
「平等に捨てる」という選択肢が悲しすぎました。

 

手をつないでゴール?

これは前に見て唖然としたニュースです。

ある幼稚園の運動会では、
同じ幼稚園児で1位の子とビリの子が出るのは
不公平でかわいそうだ、という理由で、

みんなで横並びに手をつなぎ、
全員が1位でテープを切ったそうです。

ほのぼのした話題として取り上げられていましたが、
いや、全然、ほのぼのしないんですけど。

これは平等でしょうが、
めちゃめちゃ不公平じゃないですか?

もともと1位の子の才能は無視ですか?
もともとビリの子はそれで喜びますか?

子どもをばかにしてるんじゃない?と私は感じました。

平等を教える方法はほかにあるはずです。

もし会社でこれをやったら、
優秀な人は転職を考えるかもしれません。

前述の「働き者が損をする」になってしまいます。

私の考えでは、行き過ぎた平等の典型です。

 

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平等と公平。

とても広く、とても深く、

なんとも難しい話です。

 

全ての人にとって完璧な

平等も公平もないと思いますが、

それでも、2つの違いをちゃんと理解して

最善の策を選んだり、つくったりしていくのが

人間の知恵ではないかと思います。

 

私もまだまだ思考が追いつかないので、

これは引き続き考えていきたいテーマです!

 

ぜひご覧ください(^^)

 

冬休みやYouTubeライブがあったので、
久しぶりの編集動画づくりを楽しみました。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。