こんにちは。
新型コロナウィルスという疫病が
世界に蔓延して2年になりますが、
今日、ご紹介するのは、
日本企業が陥っていると言われる三大疫病です。
『共感経営』(野中郁次郎・勝見明著)の序章に、
7行だけ触れられていました。
この3つはそれぞれ大事で無視はできませんよね。
けれど、「過剰」になると問題が起きるわけです。
そもそもの目的である「何のため・誰のため」が薄れ、
数字や規則を優先するようになり、
柔軟性、挑戦意欲、自由さ、心理的安全性などが
低下していくのが問題なのです。
人間くささも消えていくように思います。
全国3000社以上の取材体験を通じて私は、
人間くささが激減するところには
危うさを感じるようになりました。
それは「よくない会社」よりも「いい会社」が
教えてくれることです。
「いい会社」って、ほとんどが真逆の状態から
改善を重ねて来られているんです。そこがすごい。
で、前はどうだったかを聞くと、
私の言葉で言わせていただくと
「人間くささがない」状態が目立ちます。
それはどういう状態かというと、
考えない、笑顔がない、あいさつがない、助け合わない、
話し合わない、団結しない、掃除しない、気づきがない、
学ぼうとしない、変わろうとしない、感謝がない、
などなどです。
いい会社って、やはりこの逆を大事にされています。
考える、笑顔がある、あいさつがある、助け合う、
話し合う、団結する、掃除する、気づきがある、
学ぼうとする、変わろうとする、感謝するーー。
人間くさいってこういうことだと、私は考えるんです。
だから、くさいといっても、めちゃめちゃいいにおいです(笑)。
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日本企業が陥っていると言われる三大疫病
この「過剰」の問題点は、
適度か過剰か、見境が付かないことと、
人間くささを育まない場合がほとんど
ということではないでしょうか。
人間くささを育むよりも、
分析・計画・法令順守のほうが実は楽なんですよね。
時間をかけて丁寧に育む人間関係とか、
コミュニケーションはそれほど必要ないと思いますので。
しかもこの3つは、成果がはっきり見える。
なので、この世界が好きだと達成感が結構あるはずです。
ゆえに過剰になりやすい面があり、
気付いた時には「あれ? 疫病に侵されている?」
毎日、顔を合わせる人の表情はどうだろう?
発言はどうだろう?
職場の雰囲気はどうだろう?
物理的に会えない人はどんな状態だろう?
日々の丁寧な観察が、
PCR検査に匹敵するものになるのではないでしょうか。
私自身としましてはもうちょっと分析・計画が必要と思われる
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
倒産した会社のルポルタージュです。思えばこの会社も
分析過剰・計画過剰だったかもしれません。こちら。
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