きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

タビオ=靴下屋の越智直正さんの訃報に触れて



とても悲しいニュースです。
タビオ=靴下屋の創業者である越智直正さん(82歳)と
奥さまの麗子さんが、昨日、交通事故で亡くなられたそうです。
ニュースはこちらです。

取材や講演でお話を伺い、
靴下を愛する情熱に打たれました。
以来、ずっと靴下屋の靴下を愛用しています。
ブロックス社のDVD『DO IT!』の中で
越智さんは、
うちの靴下は本当に食べたいくらい可愛いんや
と、実際に口の中に入れていました。
あの場面も大好きでした。

自分用やプレゼントに買っています。
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2009年、ブロックスさん主催の
越智さん語録を記します。

・自分で解決できない問題は人生で絶対に起こらない。
 真面目な話、解決できないことが起こると思っとるの?
 もっと自信を持ったらええんやないの。
・わしとカールルイスが走っても10秒くらいしか変わらない。
・靴下屋という名前を付けたとき、わしは業界を背負った。
・歴史を忘れた民族は滅びる。
 価値を金に変えた(金こそが価値だと考えるようになった)民族も滅びる。
・商売人は自分の商品を徹底的に研究する、
 それ以外にありますのん?
・経営者や幹部が夢を語れなくてどうするの。
・腎臓、肝臓、すい臓。どこにあるか分かる?
 必要ないからわからんでしょ。
 知る必要のないことは知らなくてええんちゃうの。
そして、最も忘れられないシーンは――、
越智さんは、コツコツと大きな音を立てて
壇上を歩き、そして言われました。
「墓への音が毎日している。
 いずれあなたも逝くんとちゃうの。
 小さなことばかりくよくよして価値がありますのん? 
 人生は真剣なんやで」
そしてちょっと照れて、
「まじめすぎたかな」と笑いました。
コツコツ、と大きな音を立てて歩いた場面を、
あの場にいた方はきっと覚えていると思います。
これからも思い出します。
ありがとうございました。
合掌。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。


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