きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

答えが予想できても「あえて聞く」。私流インタビューの心得

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

今日のテーマはこちら。

答えが予想できても「あえて聞く」
私流インタビューの心得

 

いくつかある心得のうちの一つです。

 

 

例えば、会社取材の中で、

「しばらく止めていた誕生会を再開した」
という話が出たとします。

今の時期にその話が出れば、
「コロナが落ち着いてきたからだな」
と、誰もが想像するでしょう。


でも、そこで勝手に納得しちゃだめなんです。
「なぜ再開しようと思われましたか?」
と、あえて聞く。


すると、
「コロナが落ち着いてきたから」は
当然、おっしゃるんですけど、

理由はそれだけじゃなかったりします。

「感染予防はもちろん大事ですが、
顔を合わせた意思疎通のほうがもっと大事だと
社員のほうが言ってくれたんです」

ですとか、

「お客さまをお迎えする立場の私たちが
人が集うことを恐れていてはいけません。
対策を徹底すれば大丈夫だということを
身をもって示すことのほうが重要です」

 

という理由・思いが聞けるんです。

 

単に「コロナが落ち着いたから再開する」
とは次元の違う、仕事人としての
心意気が伝わる話じゃないですか?

「こうだろうな」と勝手に納得していたら
引き出せなかった話です。

小さなテーマだとしても、

それを語る際に、

私の目の前にいるこの人は

どんな表情で、

どんな単語を選び、

どんなトーンで話すのか、

一つ一つの細部に個性が現れるんです。

 

「こんなことを聞いたら
 バカに思われるんじゃないか」

なんて恐れない。

 

本質に迫りたいならバカなふりも必要です。

 

……ま、私はふりじゃなくて地なんですけれども(笑)。

 

 

この点は、刑事コロンボが先生です。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 


旅館の女将さん55人の人生哲学。
おかみ3巻の表紙-文字大.jpg