こんにちは。
暑くも寒くもない、
過ごしやすい東京の秋の土曜日です。
過ごしやすい東京の秋の土曜日です。
さて今日のテーマはこちらです。
若者に憧れを与える大人
10代の最後、正確には18~20歳の2年間、
私はヤマハのエレクトーン講師になるための
養成スクールに毎日通っていました。
同じ年の女性5人グループで、
エレクトーン、ピアノ、声楽、楽典などを学びました。
うち一人は学費を補うために、
毎朝、ファストフードでアルバイトしてから
スクールに通っていました。
えらかったなと思います。
で、彼女がよく言っていたことがあります。
「今日もあの人が来たんだよ」
そのファストフード(BECK'S)には、
朝、珈琲だけ買いに来る女の人がいて、
「着ている服も、指先も、雰囲気も素敵なの」と。
「たくさんお客さんが来るけど、
あの人には誰もかなわない」と。
「私もあんな大人になりたい」と。
そして、その女の人が珈琲を持ち帰るときの
指先を真似するんです。
横じゃなくて、上から掴むそうで、
それがすごくカッコいいんですって。
「こんな感じ?」と、私がマネたら、
「全然ちがう」って、却下されました(笑)。
カウンターのやりとりは10秒、
せいぜい20秒くらいでしょう。
そんな短いやりとりでも、
大人は若者に憧れを与えられる。
同じ会社にいなくても、
それは成立する。
性格も仕事も分からない。
でも、全身から漂ってくるものがある。
「ああいう人になりたい」
と若者に思ってもらえたら、
と若者に思ってもらえたら、
それは視点を変えれば、
社会に対する希望の一助になる。
社会に対する希望の一助になる。
当時はそんなこと分かりませんでしたが、
いま友達の話を思い出すと、
そういうことなんだよな、って思います。
私が地味に気を付けているのは、
子どもや学生が私を見たときに、
あの人、楽しそうに働いている気がする、
と、少しでも思ってもらえるような
雰囲気でいようってこと。
思ってもらえているかはわからないけれど、
実際、大人は最高なので。
駅でファストフードBECK'Sの前を通りかかり、
そんなことを思い出しました。
見られているんですよねー。
ということで、ではまた~
『女将さんのこころ』の3巻目の三校が終わりました、
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。
瀬戸川礼子でした。
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