きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

女性の取締役がいない「多様性ゼロ企業」43社(日経ウーマンより)

 

こんにちは✋
今日はオンライン研修があり、
無事にいい時間となってほっとしているところです。
さて、今日のテーマはこちら。
女性の取締役がいない
「多様性ゼロ企業」

日経xwomanの調査によると、
東証1部上場企業2191社の
時価総額ランキング上位300社のうち、
女性の取締役がいない企業は43社 あり
「多様性ゼロ企業」と名付けています。
記事はこちら。

 

意外なことに、ユニクロを展開する
ファーストリテイリングもゼロ。
コロナになって、私はシャープのマスクを
いっぱい買ったけど、同社もゼロ。
・・・もう、買う気なくなる~。

 

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記事によると、

時価総額ランキング上位50社に絞ると、
女性取締役が1人もいないのは、

・ファーストリテイリング(ユニクロなど)
・信越化学工業
・東海旅客鉄道(JR東海)
・キヤノンの4社。
しかもこの4社は、過去5年間、
一度も女性が取締役に就いたことがない。
(ファストリは女性監査役が就いたことはある)

 

暗澹たる気持ちに…。
~  ~  ~

 

こういう話になると、
「女性が多ければいいわけではない」
という意見が出るのが常ですが、
「多い」のではなく「いない」んです。

 

~  ~  ~

 

世界の投資家たちの動きとして、
経営陣に女性がいない(あるいは極めて少ない)
チームには投資をしない、
というのが主流になっています。
今回の日経ウーマンの記事にもありますが、
「ボードメンバーが
 男性のみで構成されている組織は
 いびつに映る」からです。

 

「いびつだ」と思える
時代の感覚が必要になっていきます。



2020年12月には、
米国のナスダックが上場企業に対して、
女性に限らず、非白人やLGBTの取締役登用を

義務づける方針を示したばかりです。
米国も遅れていますが、
日本よりははるかに先に行っています。
記事はこちら。



自然に委ねても進まない「必要なこと」は、
このように力のある組織が義務付けたり、
今回の日経ウーマンのように記事に公表して
加速させる手法を取ることは、
やむを得ないと思います。

 

~  ~  ~

 

私は経営ジャーナリスト・講師、
中小企業診断士などの活動のほかに、
東証一部上場企業の社外取締役をしています。
女性だから採用されただけではなく、
経験と考えなどでも
当然、価値を提供したいと思ってやっています。
その会社の取締役は、社内外あわせて
女性は私一人だけですが、
経営者は一人いればよいとは思っておらず、
時代に合った人数配分を望んでいます。
ただ、絶対数が少ないので、
探すのが難しいそうです。
そういう状況を好機として、
女性の取締役・社外取締役を紹介する
会社や事業が増えているようです。
私のところにも、ときどき面談のご相談が来ます。
まだまだ、まだまだ、非常に遅れている日本ですが、
ほんの少しずつは改善されているのかもしれません。

 

これ以上、後進国にならないよう、頼むよ!
と思っているところです。

 

社外取締役で経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。
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