きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

大変さを知らなかったから飛び込めた。無知の強さ

 

この経験を持つ方、少なくないんじゃないでしょうか。
今日のテーマは、
「大変さを知らなかったら飛び込めた。無知の強さ」です。

 

~  ~  ~

経営ジャーナリスト・中小企業診断士である私は、
一般企業の取材を中心にしながら、
長らく旅館の女将さん取材をしてきました。
とても楽しい!
 
ビジネス書以外に、女将さんを紹介する書籍も出しています。
旅館の女将さん55人の人生哲学。
おかみ3巻の表紙-文字大.jpg

 

それで、旅館が家業の家娘さんではなく、
お嫁さんの立場の女将さんには、
あるある笑い話があります。

「何もしなくていいから」

と言われて嫁いだけれど、
自分だけ何もしないわけにはいかず、
結局、働くことになった、と。



そして、何年も経って素敵な女将さんに
なられた方々はおっしゃるのです。

「大変さを知らなかったから出来た」

 

わかるわかるという方、
いらっしゃいますよね?

 

私もその一人です。
中小企業診断士の資格がまさにそれでした。
進学校でも何でもない普通の高卒どまりの私が、
(その後、院卒になりました)
難関の国家資格に挑戦するって、今思えば無謀です。

 

でも当時、無謀だってことが分かりませんでした。
大変さを自覚したのは、飛び込んだ後。
経済学や財務会計は、10点台からのスタートでした。

あははは。

※診断士取得までの物語はこちら。
 全33回なので、適当にかいつまんでどうぞ。

 

もし、
どのくらいの苦しみが待っていて、
どのくらいの長い期間、続くか、
どのくらいの犠牲を払うことになるか。

そういうことが想像できていたら、
絶っ対、やらなかったと思う(笑)。



でも、
・始めちゃったし
・これやらないと自分のためにならないし
・やると決めたし
・お金つぎ込んじゃったし
・同じ人間なんだから私にだって理解できるはずだし
・まだあきらめるのは早いし
・応援してくれる人もいるし
・未来が待っているし
・とにかくやるしかないし

 

みたいな感じで、
「続けるしかない」状況で、
「やめるほどの理由もなかった」のです。

楽しんでやるのとは、ほど遠い状況でした。

 

~  ~  ~

 

あるある笑い話を聞かせてくれる
女将さんたちにお話を聞くと、

「お客さまにありがとうと言っていただけて」
「お客さまに覚えていただけるようになって」
「仕事のアイデアが湧くようになって」
「社員と力を合わせられるようになって」
などなど、

少しずつ手ごたえを感じられるようになり、
大変な中に、楽しさを見出されていかれました。
「今は天職だと思う」という方もいらっしゃいます。



私も楽しさを見出していきました。
始めの1~2年は、勉強が大変すぎて、
具体的に何がどう大変かもわからない。

ぐるぐるぐるぐる。
無駄な時間をいっぱい使ったと思います。

でも、それでもやっていくと、
「あ、わかった!」
「これ知ってる!」
「前よりずっと簡単に思える」
「これは私の講演でも伝えてあげたい話だ」
などなど、楽しみが出てくるんです。

勉強仲間も出来てきたし、
経済学が10点台だった私が、
やがて理解するようになり、
仲間に経済学の図を説明する場面
なんかもあったりして。

 

結果、取得まで7年かかりました。長っ。
途中で胃潰瘍にもなりましたが、
挑戦してよかったです!

 

大変さを知らなかったから飛び込めたし、
無知だったからできたことでした。

 

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私のyoutubeチャンネル
【幸せに働き生きるヒント】に、
「人間力」を解説した動画があります。
10.png
 
この中で、ネッツトヨタ南国・横田英毅さんの
「知識がありすぎると、
 頭でっかちで行動に移りにくい」
 という考えをご紹介しています。
 
知識って、あるのはいいけど、
ありすぎは余分なんですよね。

 

~  ~  ~


この情報化社会の中で、
「無知」っていうのは、
とても弱い感じがしますが、
「新しい道に進む」ときには
知識より無知のほうが強み
になるのかもしれません。

 

人生を狂わせるような、
巨額の投資話をしているんじゃないですから。



だから、何か始める機会があれば
やってみることですよね。
もし、どうしようもなく限界がきたら、
そのとき止めればいいだけです。

 

最後に、
 
頭でっかちにならないために大切なこと。
 
それは、人の挑戦を笑わないことです。
 

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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