きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

孤独を感じるあなたへ

 

コロナウィルス感染防止のために、

人とできるだけ会わない状態が通例になりました。

全国的に大学は、当面オンライン授業だそうですね。

 

せっかく進学したのに通学できず友達も作れない、

地方から独りで出てきた人などは、

孤独を感じる日々だと、よく耳にします。

 

今日はそんな方々に届けばいいなと願って、

「孤独を感じるあなたへ」というテーマで

お届けします。

 

18歳や19歳の若さで、

知らない土地で独りは寂しいですよね。

もし実家から通っていたとしても

通学がないんじゃつまらないだろうなと思います。

 

~  ~  ~

 

2014年、私はブログ「孤独について」を書きました。

自身が孤独の中に生きていたんだよなあ…(遠い眼差し)。

 

今日のブログはそれのリニューアルです。

 

さらにYouTubeで動画も撮りました。こちら

 

私は以前、中国古典「老子」の講座に通っていまして、

「我れ独り」という言葉が6回も出てくる

異俗第20」と出合いました。

わずか12行の中に6回です。

どんだけ独りなの、という話ですが、

これがロックでカッコいいんです。

 

 

私だけが貧しいようだ、

私だけが愚かなようだ、

私だけが目立たぬようだ、

私だけがぼーっとしているようだ、

私だけが田舎くさいようだ、

しかし、

ただ私だけが道を行くのだ。

 

 

老子は、「我れ独り」で結構!

つるまないぞ、と叫んでいるのです。

独りだけど、それが何か?って感じ。

覚悟してる。そこにしびれる。

 

異俗第20」を読んだ私は、

改めて孤独について考えを巡らせました。

そして、孤独には2種類あると思い至り、

老子先生の足元にも及びませんが、

私なりに「来るなら来い」と思ったんですよね。

ちょっと難しい表現になりますが、

2つの孤独を、

強要的孤独主体的孤独と名付けました。



「強要的孤独」は、
望んでいないのに孤独になってしまった状態です。

まさに冒頭に書いた学生さんがこれですね。

独りを強要されている(と思う)状態なので、

この場合、「孤独=悪」と考えやすいです。



「主体的孤独」は、
自分の意思で独りの時間を尊ぶ状態です。

本人は好んで孤独になっているので、

この場合、「孤独=悪」とは考えません。


これを読んでくれているあなたは今どちらですか。

両方を行き来する人も多いかもしれませんね。

主体的孤独の人は問題ないですが、

もし、強要的孤独を感じているのならば、

こういう考え方はどうでしょうか。

強要的孤独の経験者である私は

次のように思うのです。

コロナ禍であっても、そうじゃなくても、

強要的孤独になったのであれば

それは受け入れるしかない。

さっき書いた「来るなら来い」です。

だって、しょうがないですもん。

もうそうなっちゃったんだから。

嫌と言っても仕方ないのだから、

「なっちゃったね」と受け止める。

じたばたしていいです。

でも、ある程度の時間がたったら、

「ああそう」と、受け入れる。



で、受け入れた上で、

「次はどうする?」を考えます。

しばらくそこに浸るなら、そうすればいいし、

すぐ脱出したいなら方法を考えます。

ちょっと冷静になってみます。

 

コロナで大学に行けない事態がもたらす弊害は、

「友だちができない」「学習意欲の低下」

「将来(就活)への不安」「寂しさ」

「学費・生活費の費用対効果への疑問」

などがあると思うんです。

 

でも、通学ができていても、これらは起こり得ます。

というか、実際、毎年毎年、起きていたと思う。

 

例えば、他の人はどんどん友達を作っているのに、

自分は友達が出来ないという辛さは、

リアル通学のほうがずっと大きい。

 

学習意欲も、リアル通学なら高いかは疑問。

将来への不安は、リアル通学でもかなり高そう。

学費・生活費の費用対効果への疑問は、

リアル通学の時は感じにくいかもしれないけど、

せっかく入っても遊びほうける人がいるわけで、

昔からのあるあるだと思う。

 

きわめて冷静に考えていくと、

リアル通学からオンライン授業になったことに、

とてつもなく、どうしようもない

重大な問題は見えてきません。

 

やっぱり今、一番問題なのは「寂しさ」でしょう。

これは人間として当然の感情で、

ここに焦点を当てることは大事と思っています。

 

寂しい、つまり孤独だということですから。

では、オンラインを受け入れて、

「次はどうする?」を考えたとき、

こんなのはどうでしょうか。

 

・zoomで悩みを打ち明けられる友達を作る。
(自分から声をかけてオンラインで集う。 
 待っているだけでは友達はできない)

・週1でグループごとに集まれる場をつくってくれと
 署名活動して大学に訴える。

・近所を毎朝掃除して、通りすがりの近所の人と
 顔見知りになる。

・youtubeデビューする。
 いきなり独りになった自分の日常を発信。
 共感する学生が多そう。登録者が増えるかも?

 

~  ~  ~  

 

あと、経験者として語らせてもらうと、

強制的孤独は人生の宝になり得ます。

 

すさまじい辛さだけれど、

「あれがあるから今がある」になり得ます。

 

友だちと普通に会えるありがたみなんて、

普通は感じられません。

 

それだけでも大変な収穫だと思います。

 

老子講座の先生が言われていたんですけど、

「人はみんな、絶対的孤独の中で生きている」と。

「それは決して悪い事じゃない」と。

「人のありがたみが分かれば、
 人を大切にすることができる」と。

 

いろいろな人が言っていますが、私も同感するのは、

「人間の成長には孤独が必要だ」ということです。



チームワークだけが人を成長させるわけではありません。

孤独は、人を成長させます。

孤独を知らない人は成長できない、とすら思います。

 

最初は嫌なのは当たり前ですが、

孤独を受け入れて主体的に動く限り、

孤独はあなたの味方となり、

あなたの血肉となり、

あなたの魅力となります。

 

私がそうだというわけではありませんが、
 

孤独を知っている人は優しいです。

孤独を知っている人は強いです。

そして、

人は、優しくて強い人が好きです。

 

みんなでいるのは楽しいけれど、

独りも楽しいよ!

 

オンラインで勉強して、友だちとzoomして、

良書をたくさん読んでください。

言葉を味わって身体に入れてください。

 

激安だったり、無料のオンラインセミナーにも

探せば良質なものがたくさんあると思います。

独りでも生きている自分を誇ってください。

外に出て空の美しさを感じてください。



強制的孤独がやがて

主体的孤独になればいいなと願っています。



経営ジャーナリスト・中小企業診断士
あと新米youtuberの瀬戸川礼子でした。

 

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