きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

「身体の中で一番えらいのは、果たして頭なのか?」



昨日は頭がお盆で、
ブログの更新を忘れてしまいました~

 

今日のテーマは、
「身体の中で一番えらいのは、果たして頭なのか?」です。



Eテレで「ローザンヌ国際バレエコンクール」を観ました。
去年も観たかもしれません。
年に一度、スイスのローザンヌで行われる、
若きダンサーが世界に羽ばたく登竜門です。



身体ひとつで、あんなにも美しく強く
多彩な表現ができるなんて、感動しかありません。


楽器も、ペンも、パソコンも使わない。
声も出さない。
使うのは、自分の身体一つだけ。
頭を使っているのはもちろんですが、
とにかく使うのは身体だけ。
究極の芸術だなあと思います。

 


私には素晴らしいダンサーの友人がいますが、
いつも身体の声に耳を傾けています。
だから、頭脳だけで生きていない。
身体という自然に根差しているので、
思想に核があり、ぶれない感じを受けます。



私は、言葉が生まれる前から、
人間は身体(踊り)で思いを表現していたに違いない
と勝手に思っています。


ローザンヌのコンクールには、
クラシック部門とコンテンポラリー部門があるのですが、
型にはまらない独特な動きをするコンテンポラリーダンスを観ると、
不思議と懐かしく感じるのです。


~  ~  ~  



子供のころは成績1位の子よりも、
駆けっこの早い子のほうがモテるし尊敬されるけれど、
大人になると逆になりますよね。

 

仕事面でも、身体を使った仕事より、
頭を使う仕事のほうが一般的に収入が高くなるし、
尊敬されるようになります。



でもどうなんでしょう。
身体より頭を使うほうがえらいんでしょうか?
私は、一日中パソコンの前で格闘している人と、
一日中、身体を使って清掃仕事をしている人、
そのすごさは互角じゃないかと思う。



今日は2カ月半ぶりに美容室に行って
キノコさんになってきたのですが
多少、毒を含んだキノコでございます





この酷暑をものともせず、行きも帰りも
ずっとビル壁にペンキを塗っていたお兄さんたちがいて、
往復とも「すごい」と思いながら通り過ぎました。

 

コロナ禍によって感謝の目が向けられるようになった
エッセンシャルワーカーの方々も身体を使う仕事であって、
こうした仕事で世の中が回っている面が多分にあります。

 

私は思うのですが、
現代は頭を重視しすぎているのではないでしょうか。
例えば、身体の感覚よりも、
頭脳を使って得たデータが重んじられるわけですが、
両方を同じくらい重んじたほうがいいと思います。



データが「大丈夫」と言っていても、
身体が「危険だ」と感じているなら、
安全策を取ったほうがいいし、
そうした本能的な感覚を信じたほうがいい。
さらに言うと、自分の感覚を信じられる心を
保っていたほうがいいんじゃないかなー。
いざというとき、意思決定するのは自分であり、
その意思決定を信じるのも自分自身です。

頭も身体も両方使ったほうがいいのではないでしょうか。



~  ~  ~  

 

ローザンヌ国際バレエコンクールを観て、
人間の身体は無限の表現力を秘めていると思いました。
・身体を最大限に生かすダンサーたちと、
・そこそこ生かす普通の人たちと(私はここ)
・自分を動かす道具としか体を見ていない人たち。

 

「身体を持つ」という同じ境遇にありながら、
これほど生かし方が違うものなのですね。



頭は大事なのですが、
察する力(本能)に近いのはきっと「身体」のほうです。
その身体の声を聞くことを大事にしたいと思います。

 

明日はウォーキングとストレッチを念入りにしよう。
瀬戸川礼子でした。

 

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