きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

コロナ禍の中で観光して初めて感じたこと

 

順次アップしましたように

2020年7月2~3日にかけて

南三陸塩釜を旅しました。

 

2020.7.3.鹽竈(しおがま)神社にて。
国旗と巫女さんと茅の輪。
素敵な一枚が撮れました。


私たちが旅した時期、

移動自粛は解除されていましたが
(帰宅したら、また移動自粛要請が出た)、

大手を振って旅する世情でもありません。

 

そんな中で旅した私は、

これまでに感じたことがない、

2つのことを感じました。

 

① 自分が東京人であることを自覚した

一緒に行った友だちと私は

フリーランスで通勤がありません。

繁華街にも行っていないし、

感染している確率はとても低いわけですが、

感染者数の多い東京人が行くことで、

「現地の人が怖がらないかな」と、

ふと思ったりしました。

その心配は杞憂に終わり、

むしろ温かく迎えていただき感激でしたが

東京から来たことを堂々と言いにくい感覚…、

これは初めてのことでした。

そして、私は福島の人のことを思いました。

原発被害に遭われた上に、

避難先で差別やいじめに遭った方々が

たくさんいらっしゃいますよね。

「どの地域に住んでいるかによって

 自分を見る人の目が変わる」。

福島から避難された方々の中には

これを体験された方がいます。

どんなに辛いことだろうと思います。

今回の私など比べ物になりませんし、

そもそも私は終始、温かく接して

いただいたわけですが、

福島の方々の気持ちが

おこがましいかもしれないけど

ほんの少しだけ感じられた気がしました。

 

続いて、

② 自分のリゾートな服装にためらいを覚えた

当たり前ですけど、楽しい観光に行くので

カジュアルな格好で出かけたんです。

レースの白いチュニックと、

一緒に買った、ちょっと派手なロングネックレス。

合わせるとリゾートっぽくなる♪

 

けれど、そのロングネックレスは、

「私、遊びに行きます!」感が満載で

いまの世の中には合わない気が。

 

それでもネックレスをして家を出たものの

最寄り駅から乗った通勤客だらけの電車の中で、

私、浮いていました。

待ち合わせの東京駅に着くと、

エスカレーターに乗りながら、

そっとネックレスを外しましたよね。ええ。

 

誰に言われたわけでもないのに、

「こんな時期に観光に行くのか?」と

思われているような気がしてしまった。

どんな格好をしようと自由だし、

私が人生で最も価値をおいているのは

「自由」なのに、私としたことが。

そしてまた一つ、分かったのです。

 

 

「こういう感覚がもっと強く

なるのが戦争なんだろうな」と。

外から向けられる目と、

私の中に芽生える目。

自分の気持ちよりも

世間の目を意識する心

この感覚を持つのはまずいぞ、と。

 

 

旅そのものは最高に楽しかったし、

考え過ぎだったと思うのですが、

上記①②の学びを得られたのは収穫でした。

 

自粛は大事なんだけど、

萎縮までしちゃいかん。

 

なので、萎縮から脱するために、

ブログ、Facebook、Twitter、インスタ、

私がやっているすべてのSNSに

「観光しました」とアップしました。

当然だけど、非難は一切ないです。

 

また、この旅は毎年恒例で

行くたびに投稿しているので、

例年と「いいね」の数を比べてみました。

すると、今年のほうが多かった!

 

もしかすると、

「コロナの時期ですが観光してきました」

と、私が堂々と書いたので、

「そうか、行ってもいいか」と

安心して「いいね!」を押してくれた人も

いるかもしれません。

 

でも確かに、難しいですよね。

いまの時期の観光は。

あともしかすると、

行った場所が被災地だったから、

単なる観光とは違った深い意味があり、

それで許された面もあるかもしれないのです。



私は毎年この時期に必ず行ってきた

被災地への旅は、

どうしても行くと決めていました。

けれど、ほかの場所への旅は、

東京の感染者数が再び減るまでは

控えるつもりです。


知り合いの地方の旅館経営者は、

東京から来るお客さんに対して

「延期をお願いした」そうです。

それも一つの考え方です。

ただ、みんなが行かなくなると

本当に観光業は困る。

なので、感染者数が少ない地域の方々が

7割くらい観光を再開してくれるのが

理想じゃないかなあと思ったりしています。

この時期に思い切って行って私はよかったと

思っていますけれど。

GO TOキャンペーンについても

思うことがあるので、

それは別のブログで。

全国都道府県に複数回ずつ旅(出張含め)してきた、
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと - 瀬戸川礼子
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