先月、やってきました電子ピアノ。
そのときのblogはこちらです。
これに伴って、「大変だな~」
と思ったのは日本の運送事情でした。
ということで今日のテーマは
「電子ピアノを買って思った、日本の運送は大変だ」です。
しばらくの間、スタンドがなくて変でしたが
現在はきれいに納まっております♪
蒸し暑い中、
スタンドを運んでくれる人のために、
塩釜で買った茶葉で、
美味しい冷茶を用意していたんですが、
まさかの組み立て式でした~
6月23日(火)
・電子ピアノpraviaがやってきた
・同日、専用スタンドをネット購入。
・承りました、と大手家電量販店Kからメールが入る。
6月26日(金)
・週末になってもK社から音沙汰なし
7月1日(水)
・月が変わっても音沙汰なし。
・仕方なく注文をキャンセル
・直ちに別の家電量販店E社で同じものを購入
(3000円高かったけどやむなし)
・承りました、とE社からメールが入る。
7月3日(金)
・E社から、商品を出荷センターに転送したとメール
7月6日(月)
・翌週になっても届かない
・一度、残念な目に遭っているので不安になり
午後メールで問い合わせると、下記の返信が。
※「現在繁忙期」はコロナの影響だろうけど、
本当は「常に繁忙期」なのかも…。
7月7日(火)
・配送先から電話。ついに明日届く。
7月8日(水)
・とうとう専用スタンドが来た!
・ドライバーで組み立て、
電子ピアノを設置してごきげん♪
長々書きましたが、キャンセルも含めて
2週間+1日かかりました。
最初から待つと分かっていれば平気ですが、
「すぐに届くネット販売」に慣れているし、
販売元から何の連絡もない時期があり、
とても遅く感じてしまったのです。
そこで調べてみたのは、
日銀が発表した「雇用人員判断」。
どれだけ人手不足かを見ます。
最新のものが見当たらず2017年版です。
業界ごとに、どれほど人手不足かを表しています。
上に行くほど「不足が大きい」。
この表で一目瞭然ですが、
ほぼすべての業界が「人手不足」なんですよね。
今回、私が問題視した運送は「運輸・郵便」になり、
3番目に人手不足の業界です。
(ほかの調査では2位だったりします)
ちなみに、断トツの人手不足は宿泊・飲食です。
予約があっても、働き手がおらず、
予約を入れられない施設もあるほどです。
運んでもらったり、泊めさせてもらったり、
お客さん側も感謝したいものですね!
次は、運送の課題「積載率」について。
トラックの荷室がどれだけ埋まっているかを見ます。
積載率は41%と低く、
「60%は空気を運んでいる」と言われています。
もったいない!
↑ 表の左、最も高い平成5年(1993)でも55%です。
もともと低いのに、さらに下降しています。
なぜ、こんなことになっているのでしょう?
そうなんです。
私たちにも責任の一端があるんです。
時間指定とか、再配達とか、
受け取る側の便利さを追求しているからです。
運ぶ側は、100%積んで
効率よく走りたいと思いますが、
そこまで待っていられないわけですね。
ほか、企業と企業のやりとりの中で
下請けに値するであろう物流が涙をのんで
薄利のトラックを出す場合もありそうです。
そして運送側にもシステム開発などの改善が
求められるだろうなと思います。
https://jblog.tradeshift.com/buturyu-costcut/
最後にもう一つ、
運送業の女性の進出状況です(国交省の調査)
左端の全産業(43.8%)に比べて、
右端の運送業は、
道路貨物運送が2.4%、
道路旅客運送も2.4%
ほとんど女性がいません。
国交省も「極めて低い状況」と分析しています。
2.4%しか女性がいないということは、
人口の半分しか採用対象がいないようなもの。
全業種が人手不足の中で、とても不利な状況です。
さらに、運送業も高齢化が進んでいて、
29歳以下の若者は10%ほど。
確かに、家に荷物を届けてくれる人に
若者はほとんどいないことに気づきます。
私の電子ピアノスタンドの運送が遅くなるのも
仕方ないのです(ほかの要因もあったとしても)。
前に、こちらのブログで
日本の人口減少問題に触れました。
今回は運送を少し見てみましたが、
こういう問題はほかにもどんどん増えますね。
女性が活躍する大切さについても
こちらでデータとともに書いています。
根本的な解決は、
国を挙げてもできないほど難問ですが
自分たちにできる改善を重ねていくことは
意味があることと思うのです。
元エレクトーン講師なので、
もともとピアノは得意ではない(けど好き)
経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。
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