GO TOトラベルキャンペーンの当事者の方は
どう思っているのだろう?
先日の私の投稿を受けて、
宿泊業5人の方々がメッセージをくださいました。
今日はその声をお届けします。
「キャンペーン自体は否定しないが、
今は(あるいは中身は)反対」
という方でおおむね占められました。
日本中に賛否が渦巻く中、
わざわざ賛成意見を送られる人はいないと思うので
届いたのは反対意見のみで、母数も少ないです。
そんな限られた条件ですが、
現場の状況を理解する一助になればと思い、
届いたご意見を下に挙げさせていただきます。
(了承済み)
反対理由は、
マクロ視点では、
・現段階での実施は感染拡大のリスクが高過ぎる
・医療現場を圧迫したくない
・不安感が市場に蔓延しているため経済効果が期待できない
・観光業のイメージダウンが懸念される
・医療現場を圧迫したくない
・不安感が市場に蔓延しているため経済効果が期待できない
・観光業のイメージダウンが懸念される
・宿泊業の法整備から考えていく必要がある
(伝染病の人さえ宿泊業は拒めないことになっている等)。
(伝染病の人さえ宿泊業は拒めないことになっている等)。
ミクロ視点では、
・スタッフを危険な目に遭わせたくない
・スタッフが怖がる
・感染対策を現場に丸投げされても困る
・スタッフを危険な目に遭わせたくない
・スタッフが怖がる
・感染対策を現場に丸投げされても困る
・感染対策についての指針がない
・知名度がないと恩恵にあずかれなさそう
・制度が複雑すぎてお客さまへの説明が難しい
・現場の細かい作業が増える
・当事者がキャンペーンを宣伝すると悪者扱いされそう、などです。
・知名度がないと恩恵にあずかれなさそう
・制度が複雑すぎてお客さまへの説明が難しい
・現場の細かい作業が増える
・当事者がキャンペーンを宣伝すると悪者扱いされそう、などです。
現場を担う方々の
生の声を聞かせていただきありがとうございます。
本当に悩ましいことです。
コロナ禍でのGO TOキャンペーンに不安を覚えるのは、
感染以外にもあると思っています。
それは、どの施策にも言えますが、
制度の説明が足りていないうえに、
現場の心情にまったく触れない点です。
制度を「つくる人」と「実施する人」が乖離している。
役割は当然違うけれど、
共に乗り越えようとする思いが見えない。
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相
(39歳の女性首相)
のように、と言ったらハードルが高すぎるだろうけれど、
現場がどんな思いでお客さんを受け入れるのか、
もっと想像してほしいものです。
言葉と行動に愛が足りなさすぎます。
その後、GO TOキャンペーンは
東京発着と都民が除外されましたが、
これはやむを得ないと私は思います。
除外しても制度は穴ぼこだらけですが…。
国はある程度の感染拡大に目をつぶり、
「経済効果―感染拡大=プラス影響」
に賭けているんじゃないでしょうか。
賭けるものじゃないけど、
誰も分からないことをしているので、
結果、賭けていることになると思います。
22日の開始まであと4日。
再度、変更があるでしょうか?
なお、GOTOキャンペーンについては、
社会派ブロガーのちきりんさんが、
9つの疑問点を挙げて背景を解説されています。
そのブログはこちら。
「GOTOキャンペーン大混乱について」
6番目だけは「そうかな?」と思うけど、
(私は逆にこの点が弱いと感じてきた)
全体的にとても分かりやすくて、さすがです。
ちきりんさんのブログはいつも見ています。
フォローおすすめです。
とにかくやるならば、旅館をはじめ
お世話になってきた観光業の方々にとって
プラスになることを願っています。
経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。
ホームぺージはこちらです。
【おまけ】
しとしと雨の公園へ。
緑っていいですね。
緑っていいですね。
ツユクサの美しさに目を見張ります。
これを“雑草”とは呼びにくいです。
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