きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

『自主経営組織のはじめ方』を読みました



日本だけでも7万部を超えたティール組織』

多くの共感を得ただけに、

「どうすれば実践の一歩を踏み出せるのか?」

という声も数多く挙がりました。


『自主経営組織のはじめ方』英治出版刊)は、

そうした声にこたえるべく、

具体的な実践が書かれた一冊です。

https://www.amazon.co.jp/dp/B084MG2KVG

著者は、ティール組織でもかなりのページを割いて取り上げられている

ビュートゾルフ(4万人を有するオランダの医療・看護の組織)

コンサルタントの二人。

訳者は嘉村賢州さんと吉原史郎さんで、

賢州さんはティール組織の解説者かつ

著者のラルーさんからティール組織を伝える後継者として

信頼されている方でもあります。

ホワイト企業大賞の委員同士としてご一緒しています。

本書は、

「なぜ自主経営に移行すべきなのか?」からスタート。

フレームワークやルール、労使協議会、その落とし穴、と続きます。

※ 自主経営とは?

これまでの経営は、階層型であり、指揮命令系統がありました。

自主経営は、チーム全員が上下なく命令なく、自主的に力を注ぎます。

チーム全員が集合的にチーム全体の成果に対して責任を持ちます。

指示することが大好きな人や、指示されるほうが楽だと思う人は、
それを変えない限り、自主経営組織で働くことはできません。


本書では、章を追って、

チームがフレームワークを無視したときはどうすればいいのか? 

マネジャーについての苦情はどう対応するのか、

メンバーの要件とは? 

性格の不一致があった場合はどうするのかといった具合に、

細かな「あるある事例」が丁寧に取り上げられています。

ティール組織』を読んでいなくても、

ティールを目指していなくても、

ものごとの原則、とらえ方、実践へのプロセスなど、

とても参考なると思います。


機械的ではなく生命的な組織が世の中に増え、富み、

幸せに働くことが当たり前になることを切に願う

経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。

こちらの本もどうぞ♡

「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと - 瀬戸川礼子
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