「いつも笑顔ですね」と、
言っていただくことがときどきあるのですが、
以前はそうではありませんでした。
笑顔の大切さを痛感したのは、
15年くらい前でしょうか。
自分の講演DVDを観たのがきっかけでした。
そこには、90分間、真顔で力説する私が映っていました。
話している内容はなかなか良いんです(笑)
でも、ずーっと、真顔で喋られるとキツイ。
画面の中の私は、時々、ニコッと微笑むのですが、
一秒で真顔に戻ってしまうので、
「笑顔で話している」という雰囲気がまったくありません。
自分ではにこにこしているつもりだったので、
「私、こんな顔で話しているんだ…」とショックを受け
途中からは、指の間から恐る恐る見ました。
「笑顔だったらもっと心に響くだろうに…」。
そこで私は、笑顔の特訓を始めました。
良く知られているのは、割り箸を横にして口にはさむ方法で、
これは効果があるのですけれど、
人前ではできないため、時間が限定されてしまいます。
そこで、私流の方法を考えました。
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【いつでもできる笑顔トレーニング】
① 口は思いっきり「い」の形にする
② 目は優しく
③ このまま生活します
電車に乗っているときも、PCを打っているときも、読書中も、
一日中、どんなときも①②をキープします。
最初は、途中でトレーニングを忘れてしまうので、
「いけない、いけない」と思い出し、その都度、再開です。
ひと月も続ければ、顔の筋肉が型を覚えてきます。
笑顔は、持続する時間の長さが大事なんです。
一瞬だけの笑顔では、人は「笑顔の人」と認めてくれません。
だから、キープすることが大事があって、
キープするには笑顔の筋肉が必要になるわけです。
顔の筋肉を使うということは、頬が上向きになるので、
そう、アンチエイジングにもなるわけです。ふふふ。
しかも、顔が笑顔になると、心も明るくなるから不思議です。
働きがいのある組織をつくっているリーダーは、
たいてい笑顔です。
でも、実は、もともとはさほど笑顔じゃなかった人が多い。
意外ですよね? これ本当のことです。
本来は、自然にニコニコできるタイプじゃないけれど、
リーダーの自分が真顔でいると、
「怒っているのかな?」と相手を萎縮させたり、
「具合が悪いのかな?」と相手を心配させることに気がついて、
努力して笑顔になった人が多いんです。
「笑顔=心+筋肉」が理想です。
でも、心が伴わなくても、とりあえず筋肉を上げよう!
そうすれば見た目は笑顔になるから、
周りは「怒っていない」と安心できるし、
自分の心もちょっと上向きにひっぱられます。
どうしても、どうしても、「やってられんわ!」
という気持ちなら、泣いたり怒ったりして発散するのも
大切なことと思いますし、
私も100%笑顔ってわけじゃないですが、
普段はできるだけ笑顔でいられたほうが、幸せ。
(満面の笑みである必要はなくて、微笑みで十分)。
実際、私は笑顔トレーニングをしてから、
「講師の先生が笑顔で喋ってくれたので、
一つ一つの言葉がすっと心に入ってきました」
「笑顔で話されたので、いつもは聞き入れにくい話も
そうだなと素直に思えました」などなど、
講演後のアンケートに書いていただけるようになりました。
講演は楽しいですが、
楽しくないときに笑顔になるのは偽善かな?
もしもそんな声があるなら、
「偽善、上等」って私は思うんです。
スポーツでも楽器でも、最初は下手だったけど、
練習して上手くなったら楽しくなっちゃって
ずっと続けたいと思うようになった例はたくさんあります。
後から気持ちが付いてきてもいいじゃない?
完璧に笑顔ってわけじゃない私なのですが、
前よりはずっとましになっております。
講師の瀬戸川礼子でした(^^)/