胸を打たれた記事です(MSNニュースより)。
元特攻隊の兄弟、
岩井忠正さん(99歳)と忠熊さん(97歳)が、
早稲田大学で講演されました。
記事はこちら。
特攻隊の若者は、家族に宛てた最後の手紙に
お国のために喜んで死ぬ、などと書き残しました。
それを読んで感激する人もいるようですが、
「ちょっと待ってください」と。
当時は「検閲」があって本音は書けない時世であるうえに、
「家族を悲しませまいと自分を奮い立たせる隊員の心境」
がそのようなことを書かせたのだと。
そうでもしなければやっていられないかったと…。
「この戦争は間違っていると
うすうすながら分かっていたにもかかわらず、
沈黙して特攻隊員にまでなった。
死ぬ覚悟をしてるのに、
なぜ死ぬ覚悟でこの戦争に反対しなかったのか。
時代に迎合してしまった。
私のまねをしちゃいけないよ、と今の若い人に伝えたい」
(兄の忠正さん)。
この言葉を、自らの口で公に出すまでに、
どれほどの苦悶があったことか…。
言うべきことを言うのは勇気がいります。
いまだってそういう風潮があるのに、
まして、戦時中ならばなおのこと。
言えなかった人を責める人はいないでしょう。
けれど、それでも70余年、後悔し続けている、
お二人の心中は察するに余りあります。
同じ後悔をしてはいけない。
これは記憶に留めておかなければ。
そう思いました。
瀬戸川礼子でした。