こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
今月は女将さん取材が多いです。
週末の渥美半島への旅では、
徒歩2分の距離にある姉妹館「角上楼」と「井筒楼」の
女将・上村好美さんにお会いしてきました。
徒歩2分の距離にある姉妹館「角上楼」と「井筒楼」の
女将・上村好美さんにお会いしてきました。
角上楼の公共エリアには飼い猫がのんびり出勤してきます。絵になる
女将の上村好美さん(右)と。
大手化粧品メーカーで営業部員としてご活躍だった好美さんは、
角上楼ではエステも担当されます。
女将さんに施術してもらえる宿は珍しいですよね。
私は時間がありませんでしたが、きっととってもお上手だと思う!
化粧品という形ある物の販売から、
空間や心遣いという形のないものを提供する立場になった好美さん。
この違いは大きく、大変な仕事だと実感されたそうです。
学問的に言うと、サービス業には5つの特性があります。
(4つとか、7つとか、いろいろあります)
(4つとか、7つとか、いろいろあります)
*無形性(形のないものを提供する)
*不可分性(生産と消費は同時に行なわれるので分けられない)
*消滅性(保存、在庫ができない)
*異質性(人間が介在するゆえに均一化できない)
*需要の変動性(繁閑の差を排除できない)
これを好美さんは肌感覚でしっかり理解されたのだなあと思います。
そして、どれもコントロールはできないけれど、
どんなお客さまにも喜ばれる掃除やあいさつを大切にされてきたのです。
そして、お料理。こちらは料理長でご主人の上村純士さんが担当。
2館は料理の美味しさで評判なのですが、
好美さんによると、それは一生懸命、見聞を広め、研究して来られたそうです。
10時間かけて鶏でじっくりだしを取ったスープに
地元野菜がたっぷり入ったお鍋は、思わず目をつぶる美味しさでした。
通常は土鍋で提供されますが、私は一人だったのでこういうスタイル。
冬は「ふぐ」を目当てにたくさんのお客さまが訪れます。
2館は共に歴史ある建物で、
年季の入った木の光沢や、欄間や戸の美しさにほれぼれ。
冬は暖房が大変そうだけれど、
職人魂が随所に感じられる貴重な建築物は日本の宝だなと感じました
(角上楼にはモダンで高機密な新館もあります)。
井筒楼の廊下。波打ったガラスが素敵な雰囲気を醸し出しています。
こちらも井筒楼の別の廊下
さまざまなタイプがある角上楼の客室のうちの一つ。
朱色の壁と、松の木がだいたんに使われた印象的な空間です。
上の客室の戸には松葉が。お洒落~♪
角上楼のカウンター席から中庭をのぞむ。
気候の良い頃になると外でシャンパンを楽しむツウな方もいらっしゃるそうです。
女将さんインタビューはこのカウンターで。
新豊橋駅から渥美線で三河田原駅まで37分+車25~30分です。
行かれてみてくださいねー。
角上楼の女将・上村さんに菜の花畑に連れて行っていただいた
ときのブログはこちら↓
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
優良企業のリーダーに共通する7つのこと。こちら
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