きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

「生きる力を育む教育とは?」に参加しました


昨日、第8回フロー・シンポジウム「生きる力を育む教育とは?」 に参加しました。http://flowinstitute.info/ftw8/index.html

私はいまはジャーナリストや講師・コンサルをしていますが、
社会人1~4年生までの20~24歳は、エレクトーンの先生でした。
小学生を中心に約200人の生徒を教え、そのときどきで
親子のこと、言葉の掛け方、楽しませ方、いろいろ考えさせられました。
それは楽しく幸せな4年間だったけれど(みんな元気かな)
こういう話が聞けたら、もっといい先生になれたかしれないなあ!


でも、三人の登壇者が語る、子供の生きる力を育む教育は、
子供教育から離れた大人になっても見習うところの多いものでした。
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リクルート、留学支援企業設立を経て、民間出身で
初の公立中学校校長となった平川理恵さん(右から2人目)は、
毎日50分は必ず授業を飛び込み見学されます。
生徒の隣に座って、発言、机の中、何げない会話をメモしまくり!
「現場」を体感されています。

 


図書館の本を毎年30万円分、生徒に選ばせるという話も面白かった。
また、褒められることの極めて少ない先生たちに光を当て、
校長が発行する「学校だより」に掲載。
職員室が明るくなり、モンペ(←モンスターペアレンツ)
からの クレームはこの3年間ゼロだそうです。

「相手は知らない」ということを前提に、
「だからこちらから知らせる」ことは
不安や不信を排除するなと思いました。


早稲田大学名誉教授で、
「シュタイナー教育」の日本における浸透に
尽力されている子安美知子さん(右端)は、
シュタイナー教育を行なうドイツの学校に
娘を通わせた経験を話してくれました。

たとえば、日本の小~中に当たる12年のうち、
シュタイナー教育は8年間担任が変わりません。
当然、先生と合う・合わないがあるわけですが、
「それも運命と考える。その中でどうやって生きていくか」を学ぶそうです。
先生のほうも自己成長が求められるわけですね。
娘のことで悩んでいたとき友だちに言われたという言葉が珠玉でした!

「あんた、自分の子供だと思うから悩むのよ。
人の子だと思って見たら、あんなに面白い子ないよ」



子供~大人まで幅広い教育に詳しい
フローインスティテュート代表の天外伺朗さん(左)は脳を2つに区分
「知」に相当する「大脳新皮質」と、
「情や意」をつかさどる「古い脳」があ
ると。
そして、現代の教育は、知を増やし大脳新皮質を使って
ばかりいるけれど、生きる力を育むのは古い脳にあるのであって、
まずはこちらの土台づくりが大事と言われました。


☆最後に全体のダイアログがあり(写真)、
長崎市で保育園を経営する先生も加わり質疑応答が行なわれました。
後ろの絵はグラフィックレコーダーの山田夏子さんによるもの。
一緒に話を聞いて、カラフルな絵にまとめる技術に感心しました。


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山田夏子さん

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企画&司会の大前みどりさん、お疲れさまでした・ありがとうございます。

経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。