きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

中古OA機器販売の特例子会社「リベラル」社を取材しました

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

中古OA機器販売の「リベラル」社を取材しました。
http://www.riberal.co.jp/

同社の特徴は、
中古のOA機器を新品にしか見えないほど
徹底的に磨き上げていること。

中古OA機器の市場でここまでやる会社はほぼなく、
いわゆるブルーオーシャン(競争相手のいない領域)でした。


働く方々の集中力という特性が活かされているのです。

どういうことかというとーー、


リベラルは「特例子会社」なのです。
ざっくりいうと障がい者雇用のための子会社で、
リベラルには知的障がいの方が多く在籍します。

特例子会社は一般的に赤字経営がほとんどですが、
リベラル社は毎年黒字です。

しかも、この世界では非常に高い、
というか、ほとんどないといっていい
年収250~300万円という給与を誇ります。

障がい者の方々が働く作業所(旧 授産施設)の
給与は月1万~2万円くらいなので、年収12~24万円。
リベラルの高さがわかりますよね。

 

さらに言うと、
親会社からの発注が半分以下なのです。
つまり、親に依存していない。
自分たちで取引先をちゃんと開拓している点も
特筆したいところです。

~  ~  ~


近年は、中古OA機器の修理も手掛けられるようになりました。
知的障がい17人(重度5人)と精神障がい2人の方々で、
磨くだけではなく修理まで行うのも珍しいです。
(プラス健常者10人)


実は、リベラルは法政大学専門職大学院時代の
同級生・上田庸司さんが
2008年の卒業直後に立ち上げた会社なのです。

先日の同窓会で再会して初めて、私はこのことを知り、
早速、お邪魔したわけです。

 


上田さん(左)、佐久間さん(右)と。
二人が大き過ぎるのか、私が小さ過ぎるのか(笑)。
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「福祉で雇用するのではなく、戦力として雇用する」

「商品ではなく作品の域を目指す」

「親会社がつぶれても、つぶれない特例子会社にする」

 

本気と覚悟が行き交う、熱く楽しい取材でした。

 

同級生が、まさかこのような素晴らしい会社をつくっていたとは! 
本当にうれしく感銘を受けました。



集中して丁寧に、一生懸命、磨かれています。
仕事の原点を見るような思いです。

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写真だと分かりにくいですが、 右は汚れた中古品。
左は磨き上げられた「作品」。 受話器やぐるぐるの色まで違います。
画像












 

 

ビジネスモデルがいいだけではなく、
上田さんともう一人の立ち上げ人、佐久間さんとの2人の心意気、
働く人の士気を高めるゲーム感覚の仕組み、
取引先を巻き込むアイデアなど、学びどころが満載の会社です。

それなのに! 取材を受けるのは私が初めてとのこと。
これはよくない。もっともっと知られるべき。

まだまだ知られていない、
いい会社を記事でサポートするのも私の使命だと、
改めて思いました。


■おまけ
【特例子会社とは?】
障がい者雇用のための子会社です。
正確には、障がい者の雇用に特別な配慮をし、
障がい者の雇用の促進等に関する法律第44条の規定により、
一定の要件を満たした上で厚生労働大臣の認可を受け、
障がい者雇用率の算定において
親会社の一事業所と見なされる子会社のことです。

【障がい者の法定雇用率とは?】
50人以上雇用する事業主は、
障がい者を2%以上雇う義務があります。
(※2015年現在。今後、強化される見込みです)
守られない場合は、雇用不足人数に応じた罰金が科せられます。
しかし、現実的には、罰金を選ぶ会社のほうが多いです。

また一つ、素晴らしい会社と出逢えた
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

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