先日、日科技連主催の「クォリティフォーラム2014」を聴講しました。
お目当ては、(株)インテレクトのコンサルタント・吉川英夫先生と
金属製品・ダイカストの製造販売企業(株)三静工業の
取締役・武田幸雄さんの共同発表です。
製品という「結果」ではなく、製品を完成させるまでの「プロセス」
を見ていく「プロセスマネジメント」のお話を拝聴しました。
昨年、私はクォリティフォーラム2013で講演し、
その次にお二人の発表がありました。
そんなきっかけでお付き合いが続いています。
一年経って、三静工業さんのプロセスマネジメントは、
収集データを「%」から「PPM」に数値を変えるなど、
地道に、かつある程度のスピードを持ちながら、
コツコツ・てくてく、しっかり進まれていることを感じました。
吉川先生の発表で印象的だったのは、
中西輝政さんの著書『なぜ国家は滅亡するのか』にある
3Kを捨てよという言葉です。
3Kとは、「過去」、「概念」、「感情」のこと。
たとえば会社を変革していくとき、
*「過去」の栄光や習慣にとらわれて変えようとしない
*昔からこういうものだ、など「概念」を変えようとしない
*間違ったプライドなど「感情」が邪魔して変えようとしない
この3つが未来を阻むというわけです。
感情は大事だと私は思いますが、
邪魔なプライドという意味での感情なら不要ですね。
「感情」そのものを不要とは全く思いませんが。
3Kを超えて変えていくのは「大変」なことだけれど、
文字通り「大きく変える」からこそ、
新しく成長していけるのですね。
ジャーナリスト・コンサルタントの瀬戸川礼子でした。