きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

『学問のすすめ』 初版本。福沢諭吉は男女平等を説いた

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。


ミズノプリテックさんの
「印刷ミュージアム」で見せていただきました。

福沢諭吉『学問のすすめ』 初版本です。 
本物です。


1872年(明治5年)2月に一巻目が発刊されました。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」

 

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表紙です。

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「天は、人の上に人を造らず、人の下に人を造らない。

人は生まれながら、貴賎・上下の差別はないのだ。

しかし、世間を見渡すと、

賢い人、愚かな人、貧乏な人、金持ちの人、

身分の高い人、低い人がいる。

その違いは何だろうか。

それは明らかなことだ。

賢人と愚人との別は、

学ぶ者と学ばざる者との別である。

人は生まれながらにして貴賎・上下の別はないが、

学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となる。

無学なる者は貧人となり下人となるのだ」


これは学歴のことを言っているんじゃなくて、
人生に役立つ知識や知恵のことを
言っているんだと思います。


『学問のすすめ』は全17巻から成り立っています。
それぞれの巻は薄いんです。
恥ずかしながら、一冊の本だと思っていました。 画像












 

 

 


ミズノプリテックの水野社長が見せてくれたページ。
「男女の上下をつくるな、と書かれていますよ」と。

 


男女上下の名分(身分・立場)は同じですよと。

 

また福沢諭吉はこうも書き残しています。

『一人前の男は男、一人前の女は女にて、自由自在なる者』

男女が異なるのは「生殖機関」だけで、
どちらが重要かという軽重の差はなく、
さらには、心の動きは同じだから、
男にできて女にできないことはない、と。

 

~ ~ ~

 

『学問のすすめ』は、日本の人口が3000万人の時代に、
初編~17編まで(1872~76年)で合計300万部も出たそうです。
10人に1人が読んだ計算。ちょっと感動する数字です。

印刷屋さんもほとんどないし、トラックも走っていない。
そんな時代に、これだけ読まれるなんてすごい、と。

世界一といわれる日本の識字率の高さ、
規範・道徳を大切にする国民性も感じられる話です。
(規範・道徳は、現代はだいぶ薄れているかも)。

 

しかーし、諭吉さんの「男女平等思想」は
悲しいことに浸透しませんでした。なにゆえに……。
いい加減にしないといけません。



『学問のすすめ』。
最初の1行を知っているだけで、
ちゃんと読んでいませんでした。この機会に読んでおこう。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

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