きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

パルピス文書から4000年。人類のコミュニケーション革命は3回から4回へ

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。


人類のコミュニケーション革命は、3回あったと言われています。
1つ目は「言葉」の誕生。
2つ目は「文字」の誕生。
3つ目はなーんだ?

それは、「印刷」の誕生。

1450年、ドイツのグーテンベルグで生まれた印刷技術は、
世界中に、思想や発明や歴史や地図や物語や
いろいろなものを伝えることを可能としました。

今日はミズノプリテックさんの「印刷ミュージアム」(東京・中央区)
にお邪魔してきました。http://www.mizunopritech.co.jp/
印刷は、中央区の地場産業なんです。
私の父も中央区で印刷会社を営んでいました。

写真は、日本に現存する最も古い印刷機(1885年頃の製造)、
築地活版製造所平野富二ハンドプレス」。
お洒落ですよねー。
これ、「機械遺産」です。

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「築地活版製造所」は、現在の「松竹」本社地にありました。
創業者・平野富二は、石川島播磨も創業した人物です。

よく見るこの字体。「築地明朝」という名前が付いています。
縦棒が太く、横棒が細い。
これによって読みやすくなっているんです。

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これは「パルピス文書」といわれるもの。
パルピスとは水草の一種で、「ペーパー」の語源と言われます。 画像












 

 

 

 

 

 



パピルス文書の続き。白い石に、模様や字が彫られています。
この上にインク代わりのものを置いたか塗ったかして、
さらにその上にパピルスから作った紙を置き、黒い円柱の石を転がす。
紀元前2000年ごろ、古代エジプト人の アイデアです。
まだ「印刷」とはいえない段階です。

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美しい! これはミズノプリテックさんが得意とする技術。
原本を撮影し、寸分狂わずに高精細印刷したものです。
ジェフリー・チョーサー著『カンタベリー物語』 画像













 

 

 





世界最古の印刷物はどこにあるかご存じですか?
我が国、日本にあるのです。
これです(複製)。「百万塔陀羅尼経」。お経ですね。 画像













 

 

 

 

 

 

 

 

↑ くるくると巻いて、下の塔のような置物の中に入れておくそうです。
767~770年の大昔。なんとなんと100万部も印刷されて、
10万部ずつ、 10の国分寺に納められたそうです。
すごすぎ。超ベストセラー?

百万塔陀羅尼経のアップ。

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印刷屋さんの娘だったから言うわけじゃありませんが
印刷という世界には、浪漫があるって感じます。
現実的にも、世の中から印刷がなくなったら、大変なことになります。

ミズノプリテックの水野社長に、
歴史にからんだお話を レクチャーしていただき、とっても楽しい2時間でした!
水野さん貴重なお時間いただきありがとうございます。 画像












 

 


印刷ミュージアムは宝の山でした。

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ちなみにーー、
私たちはいま、
人類史上4回目のコミュニケーション革命を経験中です。

それはなんでしょうか?

 

 

そうです。
ネットワークコンピューターによる通信・情報の革命です。

すんごい時代に生きているんですよね。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした♪


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