こんにちは。ジャーナリストの瀬戸川礼子です。
昨日はアクセスインターナショナルの山崎泰広社長に お会いしました。http://www.accessint.ne.jp/
車いすの販売や「シーティング」技術を広められている方で 私が『週刊ホテルレストラン』の編集記者だった時代から、 バリアフリーやユニバーサルデザインのプロとして お世話になっている方です。
かっこいい車いすです。頑丈ですが折り畳み可能。 車に積んで移動されます。 
山崎さんは高校生のとき、留学中のアメリカで脊髄を損傷。 車いす生活となられました。 リハビリをしながらそのまま留学を続け、ボストンカレッジを卒業。
当時の様子は、著書『愛と友情のボストン』に詳しいですが、 「車いすがあってラッキー」と思ったというようなことが書かれています。
１５年前に読んだとき、何と言ってもこの一節に衝撃を受けました。 そんなことを真っ先に思える人が世の中にいるんだと。 しかも、山崎少年はスポーツ万能だったのです。
車いす生活になられてからはダイビングに挑戦されて、 日本で唯一、車いすのダイブマスターでもいらっしゃいます。
９０年に現在の会社を立ち上げ、 近年では特に「シーティング」が注目されています。
今年、教育テレビの福祉番組で紹介されたことで、 全国から引き合いが続き、お忙しい毎日。
「シーティング」は、 車いす上での床ずれや、痛み、疲れ、変形などの問題を、 お尻と背中に当てるクッションによって解決する技術です。
お尻と背中のクッションでそんなに変わるものなの？ と、素人の私は不思議に思っていたのですが、 教育テレビを見て納得しました。本当に変わるんです。
山崎さんご自身も、長年の車いす生活で床ずれに苦しみ、 これまでに６回も手術をされたそうですが、 「シーティング」によって、床ずれがなくなったそうです。 http://www.accessint.ne.jp/seating.html
小児麻痺でのけぞるように車いすに乗っている子や、 背骨の筋肉がなくてお腹を抱えるように座っている人が、 シーティングによって真正面を見て座れるようになった光景は、 本当に感動します。
だって、１日中、天井を見て過ごしてきた人、 １日中、床を見て過ごしてきた人が、 これからは真正面を見て過ごせるんです。 世界が変わるということですよね！
また、痛みのあまり、車いすに乗っていられなかった人が、 終日、快適に車いすに乗れるようになったりも。
素晴らしいのは、本人の目が明らかに輝き始めること！ これはもうホント、すごい。表情に力が出るんです。
本を渡しても興味を示さずに落としてしまうような子が、 シーティングの後は、本を開こうとする。
家族も介護が楽になるから、これもうれしいことです。
ほんの数分で座り心地がよくなり、 見るからに改善するので、みんな驚きます。 骨盤を正しい位置に導いてあげることが シーティングのポイントとのこと。
気になるのはお値段。 人によって異なるので、なんとも言えないそうですが、 お尻用と背中用クッションがそれぞれ５万円くらい。 合計１０万円くらいが標準だそうです。
もっと安くあがることも、もっと高くなることもあります。 姿勢の保持が必要と判断された場合は、 全額補助金でカバーされるそうです。
シーティングの存在、知っておいて損はないです。
より詳しくお知りになりたい方は、山崎さんの著書をどうぞ。 『運命じゃない！シーティングで変わる障害児の未来』
お互いの著書を交換しました。 「Disable does't mean Unable!」（障害は不可能って意味じゃない） 
いろんな意味で学べる ...
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