こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
先週28日、国際ホスピタリティ研究センター主催
第2回ホスピタリティビジネス企業 認定式に行ってきました。
認定企業はこちら↓
http://www.japanhospitality.com/news.php?id=23
人間対人間の結び付きを尊重する
ホスピタリティ企業を今後、
300社選出して協働ネットワークを築き、
ホスピタリティジャパンの思想を
世界へ発信するという目的です。
http://www.japanhospitality.com/
今回の認定式会場は、
先日取材に出向いた「巣鴨信用金庫」。
同金庫は第1回の認定企業であり、
取材のときにお世話になった田中実顧問に
ご招待いただきました。
いつも“一期一会”の思いで当たっている取材ですが、
このようにお付き合いが続くことはうれしい限りです。
ありがとうございます。
2回目認定企業の1社は、「中村ブレイス」。
http://www.nakamura-brace.co.jp/
中村俊郎社長と後継者の宜郎さんに
お会いすることができました。
同社は、『日本でいちばん大切にしたい会社』(坂本先生著)
にも 登場している優れた企業で、
義肢装具の開発・製造を行なっています。
シリコンで作られた「義手」を見せていただきました。
皮膚の下に血管が見え、シワも精巧です。
肌の色ももちろん、ご本人とあわせてつくられます。
たとえば、右手を失った方の義手に、
残った左手の毛を剃って、 1本1本を埋めていく、
そんな緻密な作業もあるそうです。
まさに世界にたった一つの義肢です。
写真の手は1つ100万円になります。
この価格設定、どう思われますか。
驚くほど安いと思いませんか。
だって、最初から最後まで、
その人、1人だけのために手作りし、
2~3カ月の期間を要するのです。
中村ブレイスが最も注目される、
この義肢部門は当然、赤字です。
できるだけ多くの、義肢が必要な人に提供したい
との思いで価格設定し、
採算は、ほかの部門で合わせているのだそうです。
坂本先生の『日本でいちばん大切にしたい会社』
に次の一文があります。
「自動車とかテレビが見られるケータイなどは、
お金がなければ我慢します。
しかし、中村ブレイスで作っているのは、
そういう次元のものではないのです」
中村俊郎社長と中村宣郎専務取締役。
「地雷被害が多発する貧しい国の人は、
シリコンの義肢は買えません。
現地の竹などを使って、
義肢が作れないかと思案しているところです」
近くには世界遺産の石見銀山がありますが、
人口わずか500人の過疎地だそうです。
この地で、世界中から注文が来る
高品質の義肢を生む中村ブレイス。
ホスピタリティ企業認定、
おめでとうございます
この日は、同じく認定企業である、
那須高原で高級宿「二期倶楽部」を
経営する二期リゾートの 北山ひとみ社長も出席されました。http://www.nikiclub.jp/html/
「未来はもうそこにある。見ている人には見えている」
「私は迷いながらも、どう生きているかを考え続けていきます」
印象的なお言葉でした。認定おめでとうございます。
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