こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
ぽかぽか暖かな今日、
部屋に閉じこもってのデスクワークはもったいないと思い、
ポメラさんをお供に、近くの川辺で連載の執筆を進めました。
本能でしょうか。水の近くは妙に落ち着きます。
水は、
飲むのも、
触るのも、
見るのも、
音を聞くのも、
どれもいいですね。
どこからか「うぐいす」の鳴き声が聞こえてきました。
「ホー ホケキョ♪」とはいかなくて、
「ホー ホケッ」とか「ホー ホゲ」とか、
ちょっと残念な感じがかわいらしく、
ニヤニヤ、ニヤニヤ。
実家の庭にもよくうぐいすが来ていたので、
春先はまだ歌声の練習中
ということは知っていたのですが、
練習が必要なのはひな鳥だけではないそうです。
数年前に旅館の女将さんから聞いた話を思い出していました。
「練習しているのは、ひな鳥に限らないんですよ。
親鳥もしばらく鳴かないと鳴き方を忘れてしまうので、
春はまだ下手なんですよ」
「うぐいすなのに!」と驚くのと同時に、
「そうだろうな」という気もしました。
生まれ持った本能も、
磨かなければくすんでしまうのですよね。
放っておいても勝手に本能は育つなら、
親が子を虐待する事件など有り得ないはずですから…。
便利で素晴らしい世の中に暮らせて幸せだけれど、
本能を感じることが少なくなっているのも事実。
五感や愛情や良心や護身といった本能の行方を
放置するのは危険だゾ、
社会に丸投げするのも危険だゾ、と、
本能がささやいたような気がしました。
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