こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
山口~広島と4日間・4講演出張の最終日、
なんとか観光の時間をつくり
世界遺産「厳島神社」へ行ってきました。
厳島(いつくしま)神社は宮島という島の水辺にあり、
満潮になると軒下まで水位が上がる、
幻想的な風景が有名ですよね。
一度、訪れてみたい場所でした。
午後の講演までに余裕で帰って来られるよう、
朝6時半に広島駅から電車に乗り、
30分で宮島口駅へ。
宮島口から宮島まではフェリーで10分です。
7時過ぎのフェリーに乗ると、
思いがけないプレゼントがありました。
宮島から、朝日が昇り始めたのです。
その上には、線のような美しい雲。
ふと、脳裏に浮かびました。
「紫だちたる雲の細くたなびきたる」
『枕草子』のこの一節は、
春の朝を表現したものですけれども、
こういう感じだったんじゃないかなあ。
船着場から神社までは徒歩5分くらい。
その途中、記念写真を撮ってもらおうとして(?)、
鹿のカップルがしばらくの間、
カメラ目線でじっとしていました。
大鳥居に着いたときは引き潮(11月の7:30ごろ)。
近くまで歩いて行けました。
足元にはこんな風に海藻が残されています。
大鳥居の真正面は本殿です。
本殿の回廊を歩くことができます。
この直後、買ってばかりのデジカメを落とし、
到着早々、撮影終了
あまりの寒さに手がかじかんで手元が狂ってしまったのでした。
さて後日、「神社で落としました」と、
メーカー修理に出したら、
こちらのミスなのに無料でレンズごと交換してくれて幸運でした
これも神さまのおぼしめし?
これは携帯で撮りました。帰りは満ち潮に(午前9:30ごろ)
坂を上がっていくと「大聖院」があります。
http://www.miyajima-wch.jp/jp/shrines/02.html#a01
ここと面白いご縁がありました。
宮島へ行く2日前に山口で講演した折、
担当者の方との雑談で、
「明後日、厳島神社に行こうと思ってるんですよ」
という話をしたのです。
すると、担当者の息子さんが
大聖院でお坊さんをされていると
おっしゃるではないですか。
面白い偶然でしょう?
なんでも中学生のころから
空海を熱心に読んでいたとのこと。
そういう若者が現実にいるんですね。
それで、もちろん、大聖院へ。
行ったからといって、
お坊さんは何人も働いていらっしゃるし、
ちょうど訪ねた時間に会えるとも限りませんが、
坂を登り切ったらすぐそこに立っていらしたのでした。
これも偶然。
お父様とそっくりで、
尋ねるまでもなく分かりました(*^_^*)
まだ20代。寒空の中、
薄い作務衣で爽やかに働く姿が印象に残っています。
父である講演担当者の方は、
働く姿をまだ見たことがないと言われていたので、
早速、お葉書を出させていただきました。
こういうつながりってうれしいですよね♪
大聖院でもう一つ、心に残ったことがあります。
枯れ葉を掃除している方(僧侶の方?)と、
行きも帰りもすれ違いました。
年配の男性です。
「おはようございます」と「さようなら」、
2つのあいさつを交わしたのですが、
どのときも、箒を持つ手をいったん休めて、
丁寧にあいさつしてくださったのです。
一方、私は、歩きながら、、、。
立ち止まらなかったことに、
さよならした後に気づいたんです。
ああ、恥ずかしい。。。
ほんの数秒でも、
相手のために手を休めるーー。
こうした「何気ない」ことは、
何気ないゆえに意識することが難しいけれど、
だからこそ「有意注意」が
大切になることを教えていただきました。
朝早すぎてお店はまだシャッターが半びらき。
ひもじいやら寒いやらの数時間でしたが(笑)、
何のこれしき♪
それ以上のいい滞在ができました。
旅人で経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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