「本気」
本気になったら
世界が変わってくる
自分が変わってくる
変わってこなかったら
まだ本気になっていない証拠だ
本気な恋
本気な仕事
ああ 人間一度
こいつを つかまんことには
坂村真民 作
今日、講演で出向いた企業の
会議室に貼られていた詩です。
特別な言葉は使っていないのに、
特別な力強さを感じました。
「念ずれば花ひらく」という言葉で知られる
坂村真民(さかむら・しんみん)さんによるもので、
調べたら、詩集『念ずれば花ひらく』に収録されているようです。
すべての文に対して
「ああ、そうだな」と思えるのですが、
特に惹き付けられたのは、
体温が感じられる真ん中の2行。
この本の発刊は1979年。
真民さんは2006年に97歳でこの世を去られているので、
「本気」は70歳のときに発表されたことになります。
創作時期はもっと前だったのかもしれませんが、
それにしてもいい年だったと思うんですね。
失礼ながらそのことを考えるとなおさら思うのです。
恋と仕事を並列で、
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。