きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

裸のコミュニケーション

 

週に0()~数回の割合で、スポーツジムに通い続けています。

筋肉痛は心地よい程度になりました。

 

激痛時代のブログ(7月22日付)はこちら↓

https://reikosetogawa.seesaa.net/article/200807article_14.html

 

頑張ったご褒美はお風呂です。通っているジムは規模は大きくありませんが、

お風呂はなかなか充実しています。

また、仕事帰りに寄るというよりも、近所から通う人が多いので、

お風呂はご近所さん同士のコミュニケーションの場となっています。

 

年配の奥さま同士は背中を流し合っているし、

(どうやら、背中に手が届きにくくなるお年頃ということもあるようです)、

若手のママ同士は新しいボディシャンプーを貸し合ったり、

湯船ではスーパーやお稽古事、子どもの話で盛り上がっていたり、

そして脱衣所では、手作りのお惣菜やお土産の交換会があったりします。

着替えてからでもいいんじゃ…、と思ったりもしますが(笑)。

 

以前もこんな光景がありました。

脱衣所で3人が「ビョンビョン」、「ビョンビョン」言ってるので、

何だろうと思っていたところ、ほかの2人(その3人とはどうやら他人)も、

すぐさま「ビョンビョン」の輪に合流し、あっという間に意気投合したのです。

 

韓流をお好きな方はピンと来られたと思いますが、

人気俳優「イ・ビョンホン」の話題で盛り上がっていたのでした。

5人の話によると、もともとの知り合い同士は2人しかいないようです。

(え、そうだったの?) と内心びっくり。

赤の他人が合流して瞬時に盛り上がるなんて、普通はないですよね。

 

きっとビョンビョンの魅力も大きいのでしょうけれど、

外で服を着た状態だったら、これほど「仲間な感じ」にならなかったのでは。

やはりこれは、裸の付き合いの場のなせる業じゃないかなと感じました。

なぜかというと、似たような光景をときどき見るのです。

「取り繕うもののない空間の力」 とでも言うのでしょうか。

体が裸というだけではなくて、気持ちも裸になれることがポイント。

 

銭湯の数は全国的に減っているようですが、そのかわりスポーツジムの

お風呂が地元の人たちのコミュニケーションの場として、

現代の銭湯の役目を果たしているのかな、なんて感じます。

 

統計的にどうかは分かりませんが、裸の付き合いがある街には

犯罪も少ないように思うのです。

 

隣町から通っていることもあり、私は地元の輪にはうまく入れないのですが、

コミュニケーションを垣間見るだけでも、なんだか心地よいものです。

 

飾らない自分を出せる場所、飾らない自分を見せられる相手。

なかなかないし、なかなかいないもの。

とても大切な存在ですよね。