きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

筋肉痛が消えるまで ~いい会社はアスリート~

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

今月から、1年数ヵ月ぶりにスポーツジムへ通い始めています。

もとからお気に入りは格闘技系。

とりわけボクササイズがいいんです。

これは音楽に合わせて激しい

シャドーボクシングを繰り返すものですが、

1時間弱のレッスンでへとへとになります。

 

 

相当な消費カロリーで、

常連の男性でさえ終わった後はヨロヨロ歩くほど。

でも、気持ちはシャキッとするんですよね。

 

架空の悪者をぶっとばした爽快感

なんかもあったりして (お気をつけ遊ばせ)。

 

久しぶりに参加した翌日、

覚悟してはいましたが、筋肉痛というより激痛でした。

 

駅の階段、笑うとき、手を伸ばすとき、

振り返るとき、何をしても 「いたたたた」。

 

体重は変わっていなくても、

体は確実になまっていました。

 

1年前は、どんなに動いても

筋肉痛なんて感じなかったのに。

まだ翌日に出ただけまし、

と慰めるしかありませんでした。

 

ここで諦めてしまうと

一生なまったままなので続けることにしまして、

3週間経ち、少しずつ体が慣れ始めました。

筋肉痛も穏やかになってきました。

もう少し続けると筋肉痛が消える、

つまり相当動いても感じなくなると思います。

 

 

――そんなことがあって、

  そうか、企業もこういうことだなと、

  考えたわけです。

 

顧客満足、社員満足、サービス、

ものづくり、社会貢献などなど、

成果を目指して頑張っているときは、

それが日常化して当たり前になるから、

特別すごいことをしているとは思わなくなる。

 

でも、ある程度できたからとか、

他のことに集中するとか、

理由をつけて気を抜き始めると、

内部は少しずつ、少しずつ、たるんでくる。

 

社内連携やフットワークや

迅速性が徐々に衰えて、

見えない贅肉が付いてくる。

 

ところが、

企業の規模やイメージはそうそう変わらないし、

頭の中に成功体験がこびりついているから、

力を過信して危機感を覚えなくなる。

 

そしてあるとき、

以前は簡単に出来たことが

できなくなっていることに気付く。

 

ここから這い上がれるかどうかが、

将来の健康体を持てるかどうかの分かれ道。

 

変革の最初は激痛を伴うかもしれないけど、

だんだん痛みが緩やかになって、

そのうち感じなくなって、

普通にできるようになってくればしめたもの。

 

一度、マイナスに落ちたのなら、

這い上がる大変さが身にしみているはずなので、

今度はそう簡単に気を抜かなくなるんじゃないでしょうか。

 

 

顧客満足や社員満足、

業績も高い企業の共通点の1つは、

「ストイック」です。

 

水鳥のように、

水面下ではいつも水をかき続ている。

 

端から見ていると、

実際問題、こういう会社で働くのは

大変だろうなと感じるのですが、

中にいる人に「大変でしょう」と聞くと、不思議そうな表情。

彼らは特段、大変とは思っていないのでした。

 

その世界にとことん入ってしまうと、

目的に向かう意義のほうがずっと勝って、

人から思われるほどには大変に感じなくなるんですね。

いい意味で麻痺するのだと思います。

 

 

忙しい、面倒、疲れる、今日は特別…、

理由はいくらでも考えられるけれど、

よく、さぼりたくなるんですれど、

とりあえず筋肉痛が消えるまで

ジム通いをしてみようと思うのでした。

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。